【釣りの今を斬る】釣りの世界をザワつかせ続ける水辺の外来種問題(vol.1)

海によって四方を隔てられ、狭い国土に多くの固有生物が息づいてきた日本。しかし、近代以降に外国との間で人や物の往来が生まれたことにより、長年独自に育まれてきた生態系が徐々に脅かされつつある。人間の手によって持ち込まれた外来生物は極東の島国で健気にも定着を果たしたが、時を経て「外来種」として忌み嫌われる事態となった。もちろん水辺も例外ではなく、釣りの世界においても根深い問題として悩みのタネとなっている。今回はそんな外来種をめぐる問題についての現状を述べることにする。