コロナ禍の2020年9月、ニューヨーク・ファッションウィークが開催された

2020年コロナ禍の中、2021年春夏コレクションのNYFW（ニューヨーク・ファッションウィーク）が開催されました。

アメリカを代表するデザイナー、ラルフ・ローレンやマーク・ジェイコブス、マイケル・コース、トミー ヒルフィガー、オスカー・ デ ・ラ ・レンタなどが不参加を表明するなど、例年に比べて小規模なものに。

参加デザイナーの9割以上のショーがストリーミング配信になるなど、例年とは違う状況の中、半年もおしゃれ心を抑えていたニューヨーカーが会場に集まりました。

■NYFW SEPTEMBER 2020 スケジュール

マスク着用、ソーシャル・ディスタンス必須

NYFWの初日（2020年9月13日）、ニューヨークを拠点とするデザイナーのJason Wu（ジェイソン・ウー）は、屋外のテラス席でごく少数のゲストを招いたショーを行いました。

もちろん、建物内の入場に関しても、マスク着用、体温チェック、ソーシャル・デイスタンスなどが求められます。

フォトグラファーもマスク必須

コロナ禍でもリアルなショーが行われると、フォトグラファーも多く集まりました。彼らもマスク着用必須です。

ショーの関係者もマスク必須

関係者は"NYFW"のロゴ入りマスクを着用していました。

セレブだって、マスク必須

ニューヨーク・ファッションウィークの常連、米ホテルチェーン「ヒルトン」の創業者ファミリーのニッキー・ヒルトン（パリス・ヒルトンの妹）もマスク着用で来場。マスクにサングラスだと変装のようで（笑）、誰だか分かりにくいですね。

来場者の勝負マスクは？

たとえマスク姿でもファッション性は損ないたくないと、皆それぞれが勝負マスクで来場していました。

こちらは、イタリアのスポーツ用品専門ブランド”kappa”と思われるロゴ入りマスク。

淡い色のパンツスーツに、マスク、インナー、シューズの白が差し色になり、清潔感のあるファッションに。

ファッションの邪魔にならないよう、スカーフをマスク代わりに。ニューヨークでは必ずしもマスクである必要はなく、鼻と口を覆うものであれば、スカーフでもバンダナでもOKなのです。

異なる柄物を組み合わせた、おしゃれ上級者。マスクはコートの豹柄と合わせて。黄色のバッグが全体を引き締めています。

「Jason Wu（ジェイソン・ウー）のファッションモデル」オフデューティーのマスク・ファッション

さて、冒頭で触れたJason Wu（ジェイソン・ウー）のショーですが、そこのランウェイを歩いたモデルたちは、オフデューティーでどんなファッションをしているのでしょうか。

モデルならではの、ファッション性を意識したマスク・スタイルを見てみましょう。

ASH FOO は、ニューヨークの人気ブランド”Tibi”のスカーフとセットのマスクを。首元に同じ柄のスカーフをしていると、口元のマスクが悪目立ちせず、違和感がありません。

エスティローダーのイメージモデル　Grace Elizabethは、淡いピンクのコーディネートに黒のマスクでインパクトを。

現在はスタイリストとしても活躍しているHanne Gaby Odiele（写真左）。ピンクのマスクでアクセントを。

エルメスのスカーフのマスクをしたモデルの姿も。

まだマスク着用に慣れていないニューヨーカーたち。それでも、マスクをファッションに取り入れ、ニューノーマルな時代の中で個性をアピールしている姿が伺えます。

当分マスクが手離せない生活の中でも、彼らのようにおしゃれ心を失わずにいたいものですね。

[All Photos by Hideyuki Tatebayashi ]　Do not use images without permission.

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	青山沙羅 アオヤマサラ／ライター
	はじめて訪れた瞬間から、NYにひと目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、2009年ついに上陸。 旅の重要ポイントは、その土地の安くておいしいものを食すこと。 特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、「やられたら、やり返せ」。 プロ・フォトグラファーの夫とNYでふたり暮らし。共同著書『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日（PIE International、2020年3月）』。 著者のプロフィールを詳しく見る

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