ニューヨーク五番街にあるユニクロ旗艦店

世界進出している日本のファッションブランド「ユニクロ」はニューヨーク市内に8店舗（2021年12月19日現在）あり、フラッグシップ・ストア（旗艦店）である五番街店は、売場面積が約1,400坪という広さ。吹き抜けの明るい大型店舗のユニクロへ、連日多くのニューヨーカーが吸い込まれていきます。

ニューヨーク市五番街　ユニクロ・フラッグシップ・ストア（旗艦店）
住所：666 5th Ave, New York, NY 10103
営業：11:00am - 8:00pm　無休

ニューヨーカーはユニクロが好き

2011年にユニクロがニューヨークへ上陸してから、丸10年。コロナ禍により34丁目店（エンパイアステートビル近く）が2021年2月に閉店したものの、ニューヨーカーからの認知度は高く、高品質で信頼できるブランドとして根強く支持されています。

ニューヨークのユニクロの客層は？

ユニクロに来ている客層は、20代〜70、80代と幅広い年代。デザインや色がシンプルゆえ、年代を選ばず、3世代ファミリーでおそろいにすることも可能ですよね。

お手頃なカジュアルブランドというイメージが強いユニクロですが、おしゃれに敏感な若者層にも人気。

また、ジェンダーレスなアイテムも多くラインナップされていることから、カップルで買い物に来る姿も見かけます。メンズ・レディースとも同じフロアにあり、カップルがばらけることなく、一緒に買い物ができるのもうれしいところですね。

五番街店の店員・Aさんに利用客の男女比率を伺ったところ、「女性が圧倒的に多数だけど、見るだけの人も多い。男性客は購入率が高い」とのこと。買う気がなくてもウィンドウショッピングがしたい女性とは異なり、男性が店まで足を運ぶ時は、すでにアイテムを購入すると決めているようです。まとめ買いをしている男性の姿も多数見受けられました。

ニューヨークのユニクロの人気アイテムは？

Aさんに聞いた人気商品と筆者が見た印象とを総合した、NYC五番街フラッグシップ・ストア（旗艦店）の人気アイテムとは・・・？

軽くて楽な「ウルトラライトダウン」が圧倒的人気

厳冬のニューヨークで、手頃な価格と確かな品質から高い評価を得ているユニクロの防寒着。

そのなかでも、ここ数年のトップはやはり「ウルトラライトダウン」でした。軽いうえに、折り畳んでポーチに収納もできるので、寒くなるかな？という時にポンとバッグにイン。特に「ウルトラライトダウン」のベストは人気があり、店舗では3枚まとめて購入する男性も見かけました。袖がなくても身頃を包み込めば、かなり暖かく着こなせますよね。筆者の夫も前回購入しましたが、2021年12月19日現在＄49.99→＄39.99に値下がりしており、購入を早まったとガックリ・・・。

ベストと同様に人気があるのが、「ウルトラライトダウン」のジャケット。ベーシックな色がそろえられており、髪の毛や瞳と同じカラーを選ぶ人も。こちらも小さく収納できるポーチが付いているので、旅行にも便利です。アメリカのジャケットは重いものが多いので、ユニクロの「ウルトラライトダウン」の軽さはかなり魅力的。街中でも着ている人をよく見かけます。

■ウルトラライトダウン（Ultra Light Down）
https://www.uniqlo.com/us/en/page/featured-uld-w.html

厳冬のNYCでの救世主「ヒートテック」

毎年12月から3月頃まで寒さが厳しいニューヨークでは、「ヒートテック」は必需品。インナーやTシャツとして1枚着るだけで、かなり暖かく過ごせます。生地が薄く、モコモコしないところもうれしいポイント。

Aさんの通勤着は、ヒートテックのインナーに薄いセーター、ボトムはヒートテックのパンツをはいて、「ウルトラライトダウン」のジャケットを羽織るだけだそうです。寒い冬でも着ぶくれしたり嵩張ったりせず、軽くて暖かいのが現代の防寒着なのですね。

■ヒートテック（HEATTECH）
https://www.uniqlo.com/us/en/contents/feature/heattech/women/

コロナ禍でニーズUP「部屋着」

コロナ禍において、ニーズの高くなった「部屋着」。リモート勤務が浸透してきた今、ビデオに映らないボトムスは部屋着のままで仕事をするという人も多いのではないでしょうか。買いやすい価格も魅力の一つです。

■Uniqlo at Home　
https://www.uniqlo.com/us/en/page/featured-at-home-w.html

ニューヨークでコラボアイテムは人気？

日本で人気の「+J」はどうか？

NYC五番街フラッグシップ・ストア（旗艦店）「+J」のコーナーを見てみると、エスカレーター近くの目立つ場所にあるにも関わらず、客足は少ない印象。「ウルトラライトダウン」の売り場には常に人が集まっていたことを踏まえると、ニューヨーカーがユニクロに求めるものは、ジル・サンダーとのおしゃれなコラボアイテムよりも「暖かい」「軽い」「手頃な価格」なのかも？

■+J
https://www.uniqlo.com/us/en/men/collaborations/plusj

UTコレクション「鬼滅の刃」

ユニクロのTシャツブランド「UT」ではお馴染みの、人気アニメ「鬼滅の刃」とのコラボTシャツがありました。ニューヨーカーのなかにはアニメファンも多いのです。「鬼滅の刃」のほか、ポケモンのコレクションもありましたよ。

■UTグラフィックTシャツ（UT: GRAPHIC TEES）
https://www.uniqlo.com/us/en/women/tops/ut-graphic-tees

UTコレクション「NYオリジナル」

ニューヨーク土産になりそうな、イエローキャブのシリーズ。2022年の干支である虎柄のTシャツもありました。

コラボTシャツは、階段を使う中2階のスルーしやすい場所にあり、筆者が行った時には比較的空いていました。人気アイテムの発売時には混むのかもしれませんね。

筆者が訪れたのは2021年12月14日（火）の昼頃だったのでやや空いていましたが、12月上旬の週末に行った時はかなり混んでいましたよ。

ニューヨークの人気アイテムは、「ウルトラライトダウン」と「ヒートテック」。日本の人気アイテムとは多少違うかもしれません。

五番街フラッグシップ・ストア（旗艦店）内はかなり広いですが、スタッフが多数いて対応してくれるので、質問があれば聞いてみてくださいね（筆者が訪れた時には、日本人スタッフは見かけませんでした）。

写真： Hideyuki Tatebayashi　
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	青山沙羅 アオヤマサラ／ライター
	はじめて訪れた瞬間から、NYにひと目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、2009年ついに上陸。 旅の重要ポイントは、その土地の安くておいしいものを食すこと。 特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、「やられたら、やり返せ」。 プロ・フォトグラファーの夫とNYでふたり暮らし。共同著書『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日（PIE International、2020年3月）』。 著者のプロフィールを詳しく見る

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