アメリカでも家で楽しむ需要が増加

日本では、東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に、2021年4月25日（日）から2021年5月11日（火）まで緊急事態宣言が発令され、2021年のゴールデンウィークも自粛が求められていますよね。そこで再び「巣ごもり需要」や「アウトドア需要」が高まってきているのではないでしょうか。

アメリカでもコロナ禍以降、インテリアやアウトドアがブームに。そんな需要に応えるかのごとく、筆者の自宅近くではIKEAに続いてアメリカのホームセンター、その名も"At Home（自宅で）"もオープンしました。そこで今回は、同店の様子を探るべく店内を取材することにしました。

アメリカのホームセンターでは何が人気？

アメリカのホームセンターは、日本と品揃えが違うのでしょうか。現在アメリカで人気のものは何なのでしょうか。

ガーデニング用品はやっぱり人気

"Full Of Color Collection"というコレクションは、カラフルなショベルやジョウロ、植木鉢など、形から入りたいガーデニング初心者の気持ちを誘います。

コロナ禍以降、私たちは生活で失ったものを取り戻すように、何かを育てたいという気持ちが強くなっていますよね。手をかければそれに応えて健康に育ってくれる花やグリーンは、希望を与えてくれます。

陽が当たらない部屋？大丈夫！

「陽が当たらない部屋でも、問題なし」のプラントは、プラスチック製のイミテーション。本物そっくりで水やりも不要なので、ニューヨークでは結構人気があるようです。好みは分かれるところで、筆者はやはり生きているプラントが好きです。

アメリカの夏は5月の最終月曜日から始まる

アメリカの夏は、5月の最終月曜日のメモリアルデー（戦死者を追悼する記念日）から始まります。この日からバーベキューが解禁（陽気が良ければ、その前に始める気の早い人も）。ニューヨーカーは、広い庭がなくても、こじんまりしたバックヤード（裏庭）やガレージ、アパートのテラス（ベランダ）、駐車スペースなど、体裁を気にせずアウトドアの集まりを楽しみます。ホームセンターは、4月頃からアウトドアのインテリアやバーベキューセットの品ぞろえに力を入れますね。

また、毎年7月4日の独立記念日（Independent Day）は、アメリカ最大の祝日です。1776年にアメリカ独立宣言が公布されたので、2021年は245回目のアメリカの誕生日。当日は、バーベキュー・パーティをするのが、毎年恒例・定番の過ごし方です。昨年は家族のみ少人数で行う人も多かったようですが、2021年はワクチン接種も進み規制が緩和されそうです。

憧れのパティオ・セット

ニューヨーク市のアパート暮らしをするニューヨーカーにとっては、広い庭は憧れ。パティオ・セット（お庭でのリラックスセット）は、いつか使ってみたいアウトドアのインテリアかもしれません。すべてをそろえられないとしても、「へええ、こんなのウチにも欲しいねえ」と眺めるだけでも楽しいもの。とはいえ、ニューヨーカーの多くは、家にある椅子や、座れるような間に合わせの箱などでも気にしないようですけれど（笑）。

庶民に嬉しい、値段の明示

ぐるっと売り場を回って、"At Home"の良いところは、すべての商品に価格が明示されていることだとわかりました。庶民は値段が気になるので、わかりにくいとそれだけで購入意欲が削がれます。

写真は、お手頃価格で「買いたいなあ」と思ってしまう、19.99ドル（税別）のアウトドア用チェア　Outdoor Steel Sling Stacking Chair。IKEAに近い価格帯としつつ、IKEAより上の年齢層を狙っているような気がします。

夏はハンモックでお昼寝したい

住宅事情的になかなか厳しいものがありますが、ハンモックでのお昼寝も憧れです。こちらはOutdoor Hammock With Lace Trim And Spreader Bars。59.99ドル（税別）と価格的には無理はありませんが、設置場所や収納場所など筆者の状況を鑑みると手が出ませんでした・・・。それでも、眺めながら妄想するだけでも楽しいですよ！

気分の上がるアウトドア・ピロー

アウトドア・インテリアで目がいくのが、アウトドア・ピロー（Outdoor Pillows）。ピローと言っても枕ではなく、アウトドア用のチェアやソファに添えるクッションです。買いやすい価格で可愛いものが多いです。涼し気な柄も良いですよね。

自分なりのアウトドアで、お気に入りのドリンク片手に過ごしたいもの。

Outdoor Pillow- Cocktail Icon　9.99ドル（税別）。

ホームセンター"At Home"まとめ

"At Home"は、すごくオシャレではありませんが、価格がわかりやすく、ベーシックなものが多いので、たまに覗くと掘り出し物が見つかるかも。サンクスギビングやクリスマスにも要チェックです。

興味があるあなたは、カタログをご覧ください。残念ながら、商品の海外発送はしていないようです。

ホームセンター At Home　https://www.athome.com

アメリカのホームセンターについては引き続きレポートする予定なので、どうぞお楽しみに。

All photos by Sara Aoyama　Do not use images without permission.

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	青山沙羅 アオヤマサラ／ライター
	はじめて訪れた瞬間から、NYにひと目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、2009年ついに上陸。 旅の重要ポイントは、その土地の安くておいしいものを食すこと。 特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、「やられたら、やり返せ」。 プロ・フォトグラファーの夫とNYでふたり暮らし。共同著書『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日（PIE International、2020年3月）』。 著者のプロフィールを詳しく見る

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