POSTED BY 漆舘たくみ掲載日 JAN 20TH, 2022

失敗作を集めたオンライン展示会「失敗作ミュージアム」が開催中！

自分の創作物を他人に見せるのは、ちょっぴり恥ずかしいですよね。特に経験が浅い時につくった作品となると、粗ばかりが目立ってひっそりと捨てたくなるのが人情。そんななか、過去の失敗作を展示するというユニークなイベント「失敗作ミュージアム」が、2022年1月17日からオンライン上で開催されています。デジタルハリウッド大学と「うんこミュージアム」などを手掛けるカヤックのタッグにより実現した同イベント、あえて失敗作を公開するその狙いとは・・・？

過去の失敗作と現在の作品を比較『失敗作ミュージアム』

2022年1月17日より開催されている「失敗作ミュージアム」では、デジタルハリウッド大学の在学生や卒業生による、失敗したと思う過去の作品と経験を積み上げた現在の作品の2つが展示されています。クリックで切り替えることで、両方を比較しながら鑑賞できるというわけですね。

各作品には作者本人が失敗点を振り返る解説が添えられており、なかには「ただの落書き止まりで（中略）自分としてもゴミに出したい絵」という強烈な嘆きがつづられた作品も・・・。日頃、芸術に関わりがない人でも共感できる展示内容となっていますよ！

失敗は挑戦の証

展示される「失敗作」には3つの基準が設けられており、単に恥ずかしい歴史がさらされているわけではありません。

初期衝動あふれる駆け出し作品
作品のクオリティは問わず、熱量を重視
個人の失敗に関する価値観や多様性を尊重

2005年に開校したデジタルハリウッド大学は、ゲームや映像、ウェブデザイン、プログラミングといったデジタルコンテンツに関する企画・制作を学ぶことができ、これまでにクリエイティブ産業に多くの人材を輩出しています。失敗作ミュージアムで幅広い失敗作を鑑賞してもらうことで、「失敗を挑戦の証と捉え、デジタル社会で自ら創造して欲しい」というメッセージが込められているそうですよ。