３カ月のシャットダウンで運動不足・体調不良に

ニューヨークでは2020年3月16日（月）のシャットダウンから2020年6月8日（月）に経済再開するまでの3カ月間は、感染拡大防止のため、必要不可欠な外出以外は禁止となりました。

朝晩近所を散歩するようには心がけましたが、運動不足になり体調がよくありません。主人も運動量が極端に減ったため、血圧が175近くまで上がってしまいました。食が細く身体も痩せているので、血圧が跳ね上がったことには筆者も心配に。

そんな時、「血圧が下がり、便秘にならず、太らなくなる」らしい「長生きみそ」なるものを、主人がネットサーフィンで見つけ出しました。「いつの間に健康オタクになったの？」と驚きましたが、長生きみその顕著な効果にはもっとびっくりしたのです。ちょっと渋いネーミングの長生きみそ。日本では有名ですが、ニューヨークでは筆者の周辺から認知度が上がり、静かなブームになりはじめています。

材料はたった4種だけ！ヘルシーな「長生きみそ」

お医者さまが考案した「長生きみそ」の材料は、たった４つだけ。2種類のおみそに、すりおろした玉ねぎ、りんご酢。各材料にはそれぞれ効果があるそうです。

あらためて、みその健康効果とは？

みそは身体によいといわれていますが、次のような効果が期待されます。

• 発酵による老化制御
• 血圧上昇の抑制
• 脳卒中予防
• 胃ガン抑制

翌日からいきなり効果が出た「長生きみそ汁」にびっくり！

アメリカのニューヨーク市在住とはいえ、我が家は和食好きなこともあり、お味噌汁は今までもいただいていました。

すりおろした玉ねぎとりんご酢を味噌に加えただけで、魔法のような効果が出るのかしらと半信半疑。ところが、2020年5月末頃から始めて、翌日から効果を実感することに！

翌日から、お腹が毎朝スッキリ

筆者は便秘気味ではないのですが、翌朝からお腹が超スッキリ。しかも、1度のみならず、２度3度とトイレへ行きたくなります。

お腹が下っているわけではなく、腸の動きが活発な感じ。主人も同様の効果があり、長生きみそ汁をいただきはじめて半年ほど経つ今でも続いています。

毎朝続けたことで、血圧が正常値に

毎朝長生きみそ汁をいただき続けていると、一カ月後には主人の血圧が下がりはじめ、現在では120と正常値に。

長生きみそのみに頼らず、今まで毎日食べていた玉子やチーズ、好物の甘いものを節制したことも付け加えておきます。

そういえば、太らなくなった？

自宅にいることによる運動不足はもちろん、つい目に入ったお菓子やスナックをつまむなどしていると、当然のごとく太ってきます（汗）。コロナ禍前にはいていたジーンズがきつくなり、「これ以上太ると、マズイかも」と危機感を感じていました。

ところが、長生きみそ汁をいただいているうちにお腹周りの贅肉がスッキリしはじめ、コロナ禍以前と同じ体重に戻っていたのです。

「長生きみそ汁」って、美味しいの？

りんご酢の酸っぱさはまったくなく、飲みにくく感じるようなクセもありません。レシピを紹介した友人からも、おいしいとの声が聞こえてきました。

ヘルシーな「長生きみそ」の材料

毎日手軽に！ 日本の最強健康食「長生きみそ玉」　NHKより引用

超簡単！ヘルシーな「長生きみそ」の作り方

数回作った結果、我が家ではより簡単にできるよう、オリジナルレシピから多少変更しています。

玉ねぎ1個を刻む。オリジナルレシピでは、手ですりおろしていますが、我が家はもっと簡単に。

刻んだ玉ねぎは、ミキサーへ！

3〜5分ミキサーにかける（完全にピューレ状になるまで）と、すりおろし玉ねぎができます。フードプロセッサーでももちろん可能。

すりおろし玉ねぎに、赤味噌と白味噌を加え、りんご酢を加えます。りんご酢（アップル・ビネガー）はニューヨークでも入手できます。

4つの材料を混ぜ合わせます。

製氷皿に入れて出来上がり。3時間ほど冷凍庫で冷やします。簡単ですね！

ちなみに、味噌はカチカチには凍らず、やや柔らかいままです。

「長生きみそ」に期待できる健康効果とは

• 「みそ」に含まれる乳酸菌で、腸内環境が整う（便秘などの予防・改善）
• 「りんご酢」に含まれるポリフェノールで、生活習慣病の改善（高血圧、糖尿病、免疫機能の低下など）
• 「玉ねぎ」に含まれるケルセチンで、血液がサラサラに（脳梗塞、心筋梗塞、不整脈などの改善）

最強みそは自由自在にアレンジ可能

この最強な「長生きみそ」のレシピは、みそ汁だけではありません。我が家では、みそ炒めやみそ漬け（魚、肉ともOK）、焼肉の漬けだれ、ステーキのソース、酢味噌和えなど幅広く使っています。

やっぱり和食はヘルシーだと実感

アメリカ人の知人に「日本人が太らないのは、細いお箸で少しずつ食べるからよね」と指摘されたことがありました。無意識に行っている食文化ですが、いわれてみれば確かにそうかもと思い当たります。日本の伝統的な発酵食みそは、みそ汁として白米に添えれば栄養を補い、老化や血圧の上昇を予防。和食文化にはそれぞれに意味があり、おいしいだけでなく、健康に良いのです。

簡単に作れて、健康にもよい、コロナ疲れを癒す最強のみそ。コロナ禍の今だから、ちょっと健康オタクになってみるのもアリだと思いますよ。

[All Photos by Hideyuki Tatebayashi ]　Do not use images without permission.

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	青山沙羅 アオヤマサラ／ライター
	はじめて訪れた瞬間から、NYにひと目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、2009年ついに上陸。 旅の重要ポイントは、その土地の安くておいしいものを食すこと。 特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、「やられたら、やり返せ」。 プロ・フォトグラファーの夫とNYでふたり暮らし。共同著書『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日（PIE International、2020年3月）』。 著者のプロフィールを詳しく見る

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