POSTED BY 林美由紀掲載日 DEC 29TH, 2020

昆虫食はペット業界にも！地球と愛犬に優しい「ヨラドッグフード」日本上陸

肉、魚、野菜、穀物、乳製品や果物など、さまざまな種類の食品によって成り立つ私たちの食生活。そして、ここ数年は、昆虫を食料にする「昆虫食」もこの先の食糧の選択肢として注目されていますね。さて、そんな「昆虫食」の波はどうやらドッグフード業界にもやってきたようですよ。イギリスの愛犬家が大きな関心を寄せる昆虫食ドッグフード「ヨラドッグフード」が日本にも上陸しました。

昆虫食ドッグフード誕生

世界中で消費される肉類や魚類のうち、ペットフードに使用される割合は20％にも達するといわれています。そこで、ヨラドッグフード開発者のトム・ニッチ氏が何かできることがないか模索しはじめたときに出会ったのが、近年関心が高まっている「昆虫食」でした。犬の身体はもちろん、地球にも優しいドッグフードを作るべく、動物栄養管理士や昆虫食の世界的専門家と共同で「ヨラドッグフード」が開発されたといいます。

「ヨラドッグフード」の特徴

環境に優しい昆虫食ドッグフード

肉や魚の生産には、膨大な温室効果ガスが排出されています。そして、同じ量のタンパク質を生産する際に「ヨラドッグフード」で使われる昆虫は、牛肉と比べてたった25分の1ほどしかガスを排出しません。また、必要な土地は牛肉の約45分の1、水の消費量は牛肉の約20分の1と少ない資源で生産することができるのです。

低刺激性で安心ーーアレルゲン成分をカット

アレルギーを持っているワンちゃんは意外と多いのではないでしょうか。肉や魚、小麦、大豆に乳製品など、食物アレルギーは日々の食事のことなので、気を遣っている飼い主さんも多いはず。その中でも昆虫は、アレルギーが発生しにくい原材料の1つとして、世界中で注目を浴びています。

「ヨラドッグフード」は、昆虫のみの単一タンパクでできており、犬にとっていらないものをできるだけ省くよう配慮されています。家畜などに与える成長を早めるための抗生剤やホルモン剤、香料、着色料、アレルギーの原因になりやすい小麦は使用されていません。

消化吸収率・栄養価が高い

「ヨラドッグフード」に配合されているアメリカミズアブの幼虫は、タンパク質（アミノ酸）、ビタミン、ミネラル、カルシウム、脂肪酸がバランス良く含まれています。鶏肉よりも消化吸収率が高く、敏感な胃を持つワンちゃんにも安心して食べてもらうことができます。

幼虫が生産されているのは、オランダの食用昆虫工場。有機農場から調達した野菜や果物のざんさを与えて養殖しています。また、昆虫以外の食材には、ビタミンC、カリウム、食物繊維などを含み消化しやすい「ジャガイモ」、ビタミンやミネラル、豊富な食物繊維を含む「オーツ麦」、マグネシウム、鉄、カルシウム、亜鉛、ビタミン類、葉酸などが含まれる「ビート」、海藻、チコリーなどが使用されており、フードとしての栄養バランスも抜群です。