フランス人は大豆製品をどう食べる？

豆腐やテンペ、あるいは豆乳など大豆製品そのもののおいしさを熟知しているアジア人とはちがい、欧米人は大豆製品を日常的に食べる習慣がありません。

「プレーンな豆腐は味がなくて微妙」という声も多いから・・・でしょうか、フランスの一般的なスーパーで扱われている大豆製品は、味付けされたものがほとんどです。

仏スーパーのビオ食品売り場で見かける豆腐は、味も食感も日本のそれとは異なり、高価な割に味がかなり微妙。豆腐のラインナップが一向に増えない理由も、フランス人受けしない理由も分かる気がします。

一方でここ数年、存在感を増しているのが、大豆由来のベジミートやデザート類です。

ちなみに、アーモンドミルクなどの植物性ミルクも人気。豆乳は無糖のほか、チョコ味やバニラ味などもあります。

ハーブやスパイス香る大豆製品をご紹介

それでは早速、フランスならではの大豆製品を味見してみましょう。

プロバンス風豆腐

ハンバーグのような見た目の「ソージャ·ア·ラ·プロバンサル」。フランス産の無農薬大豆で作った豆腐に、トマトピューレや玉ねぎ、タイムやパセリなど南仏プロバンス料理風の素材を配合した一品。

ところどころに散りばめられたソイミートが肉のような食感ではあるものの、全体的には口中で崩れるほどやわらか。ハーブとトマトの味が強く、ほのかに大豆の風味を感じます。味も食感も、だいぶ微妙・・・。

テキサスBBQパティ

お次はベジバーガー用のパティ「テキサスBBQ」。フランス産の無農薬大豆を主原料に、スモークした豆腐、クミンやコリアンダー、パプリカなどのスパイスをふんだんに使ったベジミートです。

スパイスが効いた照り焼きのような風味と、肉っぽい食感で食べ応えあり。野菜やチーズと一緒にバンズに挟んでハンバーガーにしたら、肉なしでも満足の味でした。

コーヒー風味の大豆クリームデザート

フランス産の大豆で作ったコーヒークリーム「デセール·ベジタル·カフェ」。食後のデザートとして人気のクリーム（※なめらかなカスタードクリームのような食感）の豆乳仕立てです。

キッコーマンの豆乳飲料「麦芽コーヒー」をクリーム状にした感じで、豆乳好きな人ならハマってしまうかも!? 　「チョコ＆ヘーゼルナッツ」や「塩キャラメル」など味の種類が豊富なのは、人気があるからなのでしょう。

フルーツ入り大豆ヨーグルト

同じくフランス産の大豆を使用した「デセール·フランボワーズ·パッション」。ラズベリーとパッションフルーツ入りの大豆ヨーグルトです。

フルーツの酸味が爽やかで、滑らかな舌触りも味も、ヨーグルトそのもの。食べ進めると、かすかに豆乳の香りを感じました。こちらもフランス人ウケしていると見えて、オレンジ＆ライム、イチジクなどバリエもいろいろ。

さて、気になる大豆製品はありましたか？

個人的には大豆ヨーグルトが大ヒット！　大豆ベースのデザートなら、重くなりがちなフレンチの食後でも、あっさりと食べられる気がします。

日本国内では現在オートミールが流行中ですが、大豆などオートミール以外のプラントベース食品も、ますます注目されるかもしれませんね。

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	sweetsholic ライター／パティシエ／ときどき通訳
	海外を放浪しながら気ままな人生を謳歌しているフリーライター、パティシエ。現在の居住地は南フランス。海外のライフスタイルや、各国で学んだお料理などをみなさまと共有できればと思っています。 世界の文化とスイーツ、地中海料理、マレーシアが大好き。 著者のプロフィールを詳しく見る

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