2021年11月に開店した「あいと電氣餅店」

2021年11月3日、東京・代々木八幡駅近くにオープンした「あいと電氣餅店」。店主を務めるのが、こちらの鈴木瞳さんです。鈴木さんが手にしている「電氣餅」が今回の主役。完全予約制で幻の品とされ、今では多くの熱狂的なファンを持つスイーツなのです。

と、人気商品の味をレポートする前に、まずはこの「電氣餅」と「鈴木さん」の出逢いから同店開店までのストーリーに触れていくことにしましょう。

鈴木さんは福島県相馬市のご出身。帰省時に何気なく口にしたのが、同地の人気店「宍戸電氣餅屋」で販売されていた「電氣餅」だったそう。そのあまりのおいしさに衝撃を受け、店主・宍戸貞勝さんに弟子入りを懇願したというわけなのです。

しかし、地域経済の縮小やコロナ禍の影響などで売り上げが激減していた宍戸電氣餅屋。宍戸さんは自分の代で終わらせようと考えていたこともあり、鈴木さんの弟子入り志願をなかなか受け入れなかったそう。それでも、鈴木さんは毎日お店に通い詰め、その熱意を伝えることで、晴れて弟子入りが実現したのだとか。

こうして、東京と福島を行き来する修業がスタート。寝る間を惜しんで「生大福」の習得に励み、後継者として認められるに至ったのでした。

鈴木さんはエイベックスでの勤務やベンチャーの起業、事業コンサルタントなど、さまざまな分野で経験を積んできた人です。そのなかで、電氣餅の消費者への届けかたの一つとして、自身が親しみのある代々木八幡駅周辺での開店を決めたのだそう。「おいしいものを次世代に残していきたい」。そんな想いをのせた挑戦が始まったのです。

不思議と引き寄せられるお店

ということで、ここからはお待ちかねの鈴木さんが営む「あいと電氣餅店」のレポートをお届けします！

小田急電鉄・代々木八幡駅の北口から徒歩5～6分ほど。山手通り（317号線）沿いに落ち着いた構えのお店が見えてきました。

ビルの1階の路面店ではありますが、看板が掲げられているわけでもないので、通り過ぎてしまいそう・・・。周辺はほかにお店があるわけでもなく、有利な立地だとは言いにくいかもしれません。ここでの開業を検討しているときには、飲食業の人に強く強く反対されたこともあったのだとか。

しかし、そんな立地を物ともせず、この日も予約した「生大福」を受け取りに来るお客さんは後を絶ちません。筆者が滞在中も、通りすがりの人が何人も店内に覗きに入ってきたのも印象的でした。

おいしい「電氣餅」のみならず、バイタリティあふれれる鈴木さんや、優しくて素敵なスタッフさんたちも、お店にみんなを引き寄せる魅力の一つになっているのかもしれません。

Hideyaさんデザインの美しいパッケージ

こちらが、今回のお目当て「幻の生大福」です。まずはご覧ください。この美しい仕立て。上品な風呂敷包みからも、お店の想いとこだわりがひしひしと伝わってきますよね。筆者も、自然と「これから特別なスイーツを楽しむ！」という風なスイッチがオンになりました。

パッケージを開いた状態がこちら。季節の葉が添えられているのがまた素敵～。このパッケージをデザインしたのは、新進気鋭クリエイティブディレクターのHideyaさんです。Hideyaさんのファンのお客さんもいるそうですよ。

賞味期限5時間！鮮度命の生大福の味は？

さて、いよいよお待ちかねの実食タイムです。「生大福」は白くて丸くて、正直なところ特徴のないシンプルなルックスの大福ですが・・・？

触れてみると、そのスベスベとした表面にうっとり！　カットすると、こしあんがたっぷり入れられているのも確認できました。これを口に入れると・・・、餡を包むお餅のやわらかさにびっくり！

このやわらかさを実現するために、餅米を水に浸す時間配分や蒸籠にかける布の絞り加減にまで気を配っているのだそう。餅米を100％使い、余計なものを一切入れずにつくったお餅は本当にシンプルで絶品です。

また、包まれたこしあんが甘さ控えめで品のいい味わい。筆者がいつも食べているあんことは一線を画していました。こだわりのこしあんは、数種類の砂糖を使い、季節によって塩を使い分けているのだそう。

この生大福に使われているお餅は半日ほどで固くなってしまいます。それに加えて、餡も糖度を抑えてつくられているので、長時間の保存はききません。ということで、このおいしさを最大限に満喫するためには、賞味期限「5時間」は必須のようです。

完全予約制での販売

電氣餅は完全予約制で販売されています。あいと電氣餅店の公式サイトにて、受け取り日と時間を指定。予約した日時に訪店し、メール記載の購入番号を提示すると購入することができます。

ラインナップは、5個入り 2,200円（税込）、10個入 4,000円（税込）、20個入 7,000円（税込）の3種類。支払いはキャッシュレス決済のみ。現在はクレジットカードと交通系電子マネーが利用可能だそうです。

毎週 月曜日10:00〜、その週の水曜日〜日曜日までの分が数量限定で予約販売されますが、月曜日中にほぼ在庫切れとなってしまう人気ぶり。こんな幻のスイーツなら、手土産にもきっと喜ばれるはずですよね。

「Makuake（マクアケ）」の応援購入でお得に

和菓子屋の開業は高額の設備投資が必要になるため、「あいと電氣餅店」ではアタラシイものや体験の応援・購入サイト「Makuake（マクアケ）」にてサポーターを募集しています。

すでに目標金額は達成していますが、2021年11月29日まで応援購入は参加可能です。前日予約で「生大福」を購入できる優先販売のコースや、大福つくりを体験できるコース、人気レストランaux（オグジュアリー）でデザートに「生大福」を使ったスペシャルディナーコースを楽しめるコラボ企画など、お得に楽しく「あいと電氣餅店」を応援できるプロジェクトが開催中です。2021年11月29日（月）で応援購入の募集が終了するので、気になっている人はぜひチェックしてみてくださいね。

「電氣餅」の応援購入はこちら！＞＞＞
https://www.makuake.com/project/denkimochi/#return164551

■あいと電氣餅店
所在地：東京都 渋谷区元代々木町54-1
予約日：毎週月曜日10:00〜
営業日：水曜日〜日曜日（11:00〜14:00）
定休日：月曜日、火曜日
電話番号：03-5738-7849
https://www.denkimochi.com/

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	Mayumi.W Mayumi.W／ライター
	夫一人、子ども一人、犬一匹と一緒に暮らしています。いつでも楽しいことを模索中。ストレスは歌って発散。大体いつも歌ってます。 著者のプロフィールを詳しく見る

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