イスラム世界の一端に触れる

国内旅行もままならないこのご時世、自由に海外旅行が楽しめるのはいつのことになるのでしょう。そんな中、パスポートなしで異国情緒を存分に味わうことができるのが渋谷にある「東京ジャーミイ」。

アジア一美しいといわれるモスクが渋谷にあるなんて知っていましたか。日本におけるイスラムの聖地ともいえる「東京ジャーミイ」は、トルコ文化センターとしての役割もある施設。トルコと日本の友好のために、モスクは無料開放され、誰でも自由に見学することができるのです。

身体が震えるほど美しい壮麗なモスク

天に伸びるミナレット（尖塔）・白壁の大理石・トルコブルーのタイル・・・。伝統的なオスマン・トルコ様式の壮麗なるモスクは、まさに異国を訪れたような雰囲気。

大理石で彩られた館内の2階にあるのが礼拝堂。純白の壁にトルコブルーのアーチが連なる回廊風のエントランスが入り口。一歩足を踏み入れると、床一面に目にも鮮やかなトルコブルーの絨毯が敷かれ、繊細な装飾が施されたドーム天井が圧倒的な美しさで迫ります。

ちょっと身体が震えるような美しさをもったモスクは、メインドームや複数の半円ドームが高い天井を彩り、トルコタイルやアラベスクの壮麗な装飾が施されています。

祈りの声が反響する神聖なる空間は、青や黄色、赤など、無数のステンドグラスがキラキラと輝き、差し込む光と相まって息をのむほどの美しさ！

伝統的なオスマン・トルコ様式の建築美

この「東京ジャーミイ」は、1938年に誕生し、2000年に新たに建設されたもの。鉄筋やセメント以外は、すべてトルコから取り寄せられたもので作られ、本国から来た100人近い建築家や職人が建設に携わったのだとか。

伝統的なオスマン・トルコ様式の建築を踏襲し、イスラムの宇宙観を表すような幾何学文様や植物文様、アラビア文字のカリグラフィなどであふれかえり、トルコやイスラム文化の一端に触れることができます。

礼拝堂は約600人が一堂に祈りを捧げることができ、ラマダン明けなどには1,000人を超える人々が集まることも。土曜・日曜日の14時30分からは日本語ガイドが付いた館内ツアーも催されていますが、ここは厳粛な祈りの場である“モスク”であることお忘れなく。

女性はショートパンツやミニスカート、キャミソール、男性はショートパンツやタンクトップはNG。肌の露出を極力抑えたロングスカートや長ズボン、長袖などの服装で。女性はさらに髪を覆うスカーフなどを持参してください。

◆東京ジャーミイ◆
住所：東京都渋谷区大山町1-19
開館時間：10:00～17:00
定休日：なし
料金：見学無料（5名以上の場合は要予約）
アクセス：小田急線「代々木上原駅」南口1出口より徒歩5分
URL：https://tokyocamii.org/ja/

※2021年1月現在、新型コロナウイルス感染症対策のため営業時間やサービス体制などが通常と異なることがあります

［All Photos by ©tawawa］

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	わたなべ　たい ライター／エディター／ディレクター
	10代のころ、自転車でメキシコ・グアテマラを縦断し多くのことを学ぶ。それをきっかけに情報誌・旅行誌などで豊富な取材を経験。読者やユーザーの案内役・ナビゲーター的な距離感を大切に、ライフスタイルにヒントやうるおいを与える情報を発信。 著者のプロフィールを詳しく見る

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