【充実したおうち時間を】洋書に挑戦！

「おうち時間を充実させたい」、「スクリーンタイムを減らしたい」ということで、あらためてイギリスでは読書が注目されています。

今回は、おうち時間を有意義なものにしたい人、スクリーンタイムを減らして息抜きをしたい人、4月という一年の節目に新しいことにチャレンジしたい人などに、ぜひおすすめしたいこと！　洋書を楽しんで読み切ることにクローズアップしてみたいと思います。

面白いと思える洋書を見つけるコツ

本を読むことが大好きな筆者が、約20年前からイギリスに住むようになって一番恋しかったものは「本」でした（正確には、本と新鮮な魚でした）。ところが、読書好きにも関わらず洋書には長い間あまり入り込めず、その面白さに気が付いたのはなんとつい最近です。

そこで今回は、筆者が感じる「読み切れる、面白いと思える洋書を見つけるための重要なコツ」を紹介します。

１.自分の好きな本のジャンルから選ぶ

当たり前のことかもしれませんが、歴史もの、恋愛小説、スリラー、サスペンスなど、日本語でも自身がよく読むジャンルから選ぶのが「おもしろいと思える本」を見つける大切なコツです。有名人の自伝や料理のレシピ本、旅行関連など興味のあるものならなんでもOK。楽しんで読める本は、日本語でも英語でも同じはずです！　好きなジャンアルから選んでみましょう。

２.フィクションなら恋愛ものよりミステリーがおすすめ

筆者の個人的な意見ですが、洋書を読む場合にはどうしても避けられない問題点があります。それは、日本語と違い英語だと感情移入がしにくいということ。やはり心情の細かい描写で読ませる恋愛ものやヒューマンドラマ系のものよりは、淡々と出来事を追っていくミステリーやサスペンスが入り込みやすいでしょう。

３.好きな日本作家の英訳されたものを読むのもGood!

洋書が難しいと感じる要因には、「英語が難しい」のではなく「知らない固有名詞（地名など）が多いため難しく感じてしまう」も大きいことがよくあります。実際にイギリス在住の筆者がアメリカを舞台にした洋書を読むとアメリカならではの地名、テレビ番組名、アメリカでは有名な食べ物など、知らない固有名詞が多く読みにくく感じることがあります。

それを避けるために、日本人作家の英訳された作品を読むのもおすすめです。例えば「山手線に乗って上野に行った」、「子どものころはたまごっちに夢中になった」などのような固有名詞が登場しても、迷子になるような感覚なく読み進めることができます。

４.児童書は要注意

洋書初心者へのおすすめの定番として、よく世界的に有名な児童書が挙げられています。もちろん、世界中の子ども（や大人）から愛され多く映画化もされているベストセラーで素晴らしい本ばかりなのですが、「洋書を楽しんで読み切る」ための本としては注意が必要です。

これらの児童向けの洋書はとにかく「ファンタジー」ジャンルのものが多く、豊かな想像力を持たずに読むとその場面を思い浮かべることが難しいことが多いからです。さらには、登場する人物も架空の生き物でビジュアルを思い浮かべにくい場合もあったりとなかなか曲者と言えます。

たしかに、ページ数は少なく字が大きいことも多いといった特徴もありますが、実は読みにくいと感じる人も少なくはないでしょう。読み切れなくてもがっくりせず「ああ、自分には合わなかったんだな」と次の本を見つけましょう。

英語の上達への近道してももちろんですが、新しいおうち時間の過ごし方として洋書を読むことを始めてみたいと思いませんか？　次回は、今回触れた面白い洋書を選ぶコツを踏まえ、筆者が大絶賛する「頑張れなくても読み切れる厳選ベストセラー」をご紹介します。

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	フレッチャー愛 フレッチャーアイ／イギリス在住ライター
	20代のころからイギリス在住。科学者。フットボールに夢中な男の子の母親として奮闘中。ヨーロッパ各地のマーケット（蚤の市）散策、ワイン、見晴らしのよい絶景スポット、特に海が大好き。 著者のプロフィールを詳しく見る

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