「遺品整理士」をテーマに描く人間ドラマ

【マニア推薦ポイント】

見やすさ　★★★★★
1話50分、全10話とコンパクト！
キュン　　★☆☆☆☆
恋愛要素は少なめ
感動　　 ★★★★★
遺品に残された故人のメッセージに涙・・・
コメディ　★★☆☆☆
笑えるというよりは、泣ける・・・！

父の営む遺品整理会社「ムーブ・トゥ・ヘブン」で働くアスペルガー症候群の青年・グル。ある日、これまで疎遠だった叔父・サングが現れ、ある事情から突然同居することに。二人は遺品整理の仕事をしていくなかで、さまざまな理由で亡くなった人々の最後の引越しを手伝い、伝えられるべきメッセージを大切な人に届けていく、ハートフルなヒューマンドラマです。

2021年5月14日よりNetflixにて独占配信がスタート。全10話、1話あたり約50分で構成されており、2015年発売の「去った後に残されたものたち」（著：キム・セビョル）というノンフィクションエッセイをモチーフに制作されています。

主な登場人物

ハン・グル（タン・ジュンサン）

アスペルガー症候群の青年。驚異的な記憶力を持っており、マンタなどの海洋生物が大好き。遺品整理士として父親とともに遺品整理会社“ムーブ・トゥ・ヘブン”で働いている。年齢は20歳。

チョ・サング（イ・ジェフン）

グルの叔父で前科持ち。荒々しく生きてきた男だが、ある日グルの後見人兼同僚として共同生活を始める。

ハン・ジョンウ（チ・ジニ）

グルの父親で遺品整理会社を営む。実直で誰よりもグルを理解し、見守ってくれる存在。

ユン・ナム（ホン・スンヒ）

近所に住むグルの友達。グルを家族のように大切にしており、突如後見人として現れたサングに警戒しながら、グルを温かく見守る。

彼らが残したメッセージとは・・・

実直で優しい父・ジョンウと二人で暮らすグルの元へ、工場での怪我が原因で亡くなってしまった一人暮らしの青年の遺品整理の依頼がきます。グルは、青年がどんな人だったのかと思いを馳せながら、残った遺品を大切に箱に入れ、ジョンウとともに作業を進めるのでした。

その後、ジョンウは弁護士事務所に行った後に心臓発作で倒れ、帰らぬ人に。

ジョンウの葬儀後、音信不通だった叔父のサングがやってきて、自分はグルの後見人だと言い出します。サングの粗野な振る舞いに怯えるグル。

友達のナムはゴロツキのようなサングを警戒し、監視をしながらグルを見守ります。

サングも遺品整理の仕事を手伝い始めますが、孤独死した老女の部屋の整理で腐敗した光景を目の当たりにし、その場から逃げだしてしまいました。それでもグルは、父の言葉を胸に黙々と整理を進め、老女が残したものから最期の言葉を見つけ出し、一人息子の元へ届けにいきますが・・・。

さまざまな理由で亡くなった人たちの最後の言葉を、彼らが残していったもののなかから丁寧に見つけ出すグル。

そんなグルを中心に変わっていくサングや周りの人々。

なぜ、ジョンウはサングをグルの後見人に指名したのか・・・、そしてサングの過去とは一体・・・？

豪華な俳優陣にも注目！

キャストには、2020年に日本でも大ヒットした『愛の不時着』でブレイクし今注目を集める17歳の俳優タン・ジュンサンや、『建築学概論』『シグナル』のイ・ジェフン、『ナビレラ』のホン・スンヒ、アイドルグループPENTAGONのホンソクなどがそろえられています。

その他にも「特別出演（カメオ）の俳優陣が豪華すぎる！」と話題で、『チャングムの誓い』のチ・ジニ、少女時代のスヨン、『青春の記録』のクォン・スヒョン、若手大注目のイ・ジェウクetc.と、全員お伝えしたいところですが長くなるので割愛させていただきます。気になる人はぜひチェックしてみてください！

名シーンで韓国語を学ぼう！

遺品整理を始める前に帽子を取り、目を閉じながら亡くなった人たちに対する敬意を込めた挨拶は、この作品を象徴する名シーンです。このセリフの中でも使われている、

저는 ○○입니다(チョヌン　 　イムニダ)．＝　私は○○です。

どこかで聞いたことがある人もいるのではないでしょうか？　これは、主に自己紹介する時に使われます。ご自身の名前を○○に入れてぜひ使ってみてくださいね。初対面の韓国の人に言ったら喜ばれるかも！

シーズン2もあるかも!?

死を扱うテーマではありますが、重すぎず軽すぎない、程よいバランスで描かれており、心に沁みる秀逸なヒューマンドラマです。そして何よりグル役のタン・ジュンサンの演技力に脱帽！　シーズン2がありそうな終わり方なのも期待大ですね。

全10話と観やすいので、最近泣いてないなぁという人や韓ドラ初心者の人にもぜひおすすめしたい作品です。

noviceでは今後も素敵な作品を紹介していきますよ！　それでは、また来週〜！

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	サチコ／ライター
	ドラマスタッフを8年経験後、フリーでライターなどをしながら気ままに生きています。 現在は夫と二人暮らしで、もうすぐリノベーションしたマンションに引っ越す予定。 韓国と名のつくものはだいたい好きです。 著者のプロフィールを詳しく見る

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