POSTED BY フレッチャー 愛掲載日 SEP 11TH, 2021

イギリス流キャンプの「お役立ちアイテム」と「定番キャンプ飯」とは【世界のニューノーマル最前線】

前回はイギリス在住の筆者が、ロックダウン政策などのコロナ関連の制限がほぼ解除された同国で人気となっている「キャンプ」の模様をレポトートしました。そこで今回は、引き続きイギリスで毎年キャンプを楽しむ筆者が、イギリス流滞在型キャンプでのマストアイテムと、定番の素朴なキャンプ飯を紹介していきます。

目次

イギリス流「滞在型」キャンプを快適にする必須アイテム

テントは大き目が主流 筆者撮影

新型コロナウイルスの影響もあり、国内でのステイケーションを楽しむことが大人気となっているイギリス。前回は、そんなイギリスで現地在住の筆者が家族と1週間のキャンプを楽しんできた模様をレポートしました。

1~2週間という長めのキャンプを楽しむのが一般的なイギリスでは、キャンプ上級者でなくても、なかなかの装備をそろえている人がほとんどです。そこで今回は、毎シーズン3回は家族3人でキャンプに出かける筆者が、「これがないと不便!」と感じるお役立ちグッズを紹介してみます。

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あると安心「冷蔵庫」

クーラーボックスのような電動の冷蔵庫 筆者撮影

まずは、なんといっても「冷蔵庫」です。イギリスにはコロナ禍以前から、共同の冷蔵庫が設置されているようなキャンプ場はほとんどありません。そのため、電源のとれるテントピッチに簡易の冷蔵庫を持参する人がほとんどで、どのアウトドアショップでも50ポンド前後(約7,500円)から手に入ります。

とはいえ、これらも外気より15℃程度にしか冷えないため、生の肉を数日保管したり、ビールをきんきんに冷やすことはできません。それでも、牛乳や卵、マーガリン、傷みやすいフルーツなどを保存するには十分の性能です。

「ガスコンロ」と「調理器具」

快適なキャンプキッチン 筆者撮影

1泊程度の短いキャンプではカセットコンロでも問題ないのですが、それ以上になると、やかんとフライパンをふたつ同時に使いたかったり、ガス残量を心配せずに長く調理したかったりする場面も多々あります。

そこでイギリスでは、カセットボンベではなくリフィルできる「ガスカニスター」と「2口以上のコンロ」を持参するのが一般的。ガスカニスターは、容器の部分が70ポンド前後(約10,500円)で、ガス(ブタンガス)が空になると30ポンド前後(約4,500円)で満タンに充填することができます。

筆者家族は1シーズンに14泊ほどのキャンプに行き、1日平均1~1時間半ほど使用しますが、それでも1シーズンでガスが空になることはありません。万が一、ガスが空になっても、たいていのキャンプ場でリフィルできるので安心です。

また、物を置いたり、調理したりできるようにテーブルも持参します。雨や風よけの準備もするとなお快適です。

意外と便利「収納アイテム」

収納棚で多少整理整頓 筆者撮影

滞在期間が長くなると、着替はもちろん、食べ物のストックや食器類などでテント内がごちゃごちゃになりがちです。そのため、収納グッズも多少はそろえたいところ。テント内に設置できる棚や折り畳み式のバスケットなどは、あるとかなり便利な1品です。

イギリス人はキャンプで何を食べる?

仲間との大鍋料理も楽しい 筆者撮影

キャンプの醍醐味と言えば「自然のなかで楽しむキャンプ飯!」という人も多いのではないでしょうか。イギリスではこんなもの食べていますよ~。

イングリッシュブレックファースト

朝はやっぱりイングリッシュブレックファースト! フライパンに目玉焼き、ベーコンもしくはソーセージ、またベイクドビーンズと呼ばれるひよこ豆のケチャップ煮をトーストといっしょに楽しみます。

みんな大好き!BBQ

BBQは超人気キャンプ飯 筆者撮影

キャンプでなくても天気のいい日はすぐに予定を立て始めるほど、イギリス人はBBQが大好き! 当然、キャンプ中も何度となく登場します。定番は、ソーセージやステーキ、またパテを焼いてハンバーガーにして食べるのも子どもに人気です。トウモロコシやパプリカ、マッシュルームなど野菜もBBQならではのおいしさが楽しめます。

定番はパスタ

パスタは定番。筆者撮影

毎日BBQともいかないので、簡単に調理できるパスタも定番です。パスタとブロッコリーやインゲンなどの緑の野菜と一緒に茹でてソースにからめます。この日は、シンプルにサーモンのソテーもフライパンで焼いて食べました。

個人的なおすすめは煮込みらーめん

インスタントラーメン 筆者撮影

イギリス在住が長い筆者ですが、1週間のキャンプとなるとやっぱり日本食が恋しくなる! そこで個人的に大好きなキャンプ飯が煮込みラーメンです。

イギリスでは出前一丁などのインスタントラーメンがスーパーマーケットで簡単に手に入るので、荷物に忍ばせておいてここぞとばかりにラーメンを作ります。カット済みの野菜ミックス(キャベツ、玉ねぎ、にんじん、もやし入り)といっしょに煮込むと野菜不足も簡単解消! お鍋一つで調理できるラーメンはキャンプ飯として優秀です。

イギリス流キャンプに必要なもう一つのスキルとは?

日本のようにレンタルなどを上手に使って手ぶらでキャンプが楽しめるというような施設が少なく、毎年数日以上はキャンプに行くのが当たり前のイギリスではついつい荷物が増えがちです。

テントや着替えはもちろん、ガスカニスター、ガスコンロ、テーブル、いす、冷蔵庫、寝心地のよいエアマット、調理器具など、すべて持ち込もうとするとかなりの量に。ということでイギリスでは、車への上手なパッキング術も絶対に必要なスキルなのです。小型の車やルーフラックがない場合はとにかくどう荷物を積み込むかが技の見せどころ! 残念ながら、車のパッキングや荷物の量をめぐって毎年私たち夫婦も険悪なムードになるのがお約束ですが・・・。

コロナ禍だからこそ注目されているキャンプやグランピングですが、小さな不便や些細な喧嘩は勃発するもののアウトドアの魅力をいつになっても楽しみたいと思っています。

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フレッチャー愛
フレッチャーアイ/イギリス在住ライター

20代のころからイギリス在住。科学者。フットボールに夢中な男の子の母親として奮闘中。ヨーロッパ各地のマーケット(蚤の市)散策、ワイン、見晴らしのよい絶景スポット、特に海が大好き。

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