POSTED BY ひつじ掲載日 SEP 21ST, 2021

【AIの作品が手に入る】京大発ベンチャーによる「AI絵画プロジェクト」が開始

アートはこれまで人間が創るものでしたが、テクノロジーの発展が著しい今では、AIが絵画を描く時代になりました。膨大な蓄積データを元に生み出された新たな感性で描かれる、その名も「AI絵画」。そんな「AI絵画」の可能性を見出すプロジェクトのファウンダー募集が、2021年9月20日よりクラウドファウンディングサイト『READYFOR』にてスタートされました。人間の感性では描かれることのなかった、AIによる新しい絵画を、このプロジェクトのリターンとして手に入れることができます。

京大発のベンチャー企業が挑む「AI絵画」プロジェクト

今回紹介するプロジェクトは、AIやブロックチェーンなど最新のテクノロジーをテーマに製品開発やクラウドファンディングの企画・運営を行っている、京都大学出身者を中心としたベンチャー企業「株式会社XNOVA」によって誕生しました。

車の自動運転や言語の自動翻訳など、幅広い分野で活用されているAI。しかし、「アート」という分野にはまだ手が付けられていないことに着目した彼らは、AIによる新しい芸術の探求に取り組み、アートの可能性をさらに広げることを目的としています。

想像力を持ったAIが描く「新しい絵画」

同プロジェクトで使用されるのは、「敵対的生成ネットワーク」と呼ばれる、想像力を持ったAI。

芸術作品を含む、世界中のさまざまな画像と文章の繋がりを分析し、人や風景などの形状や色彩、それらを表現する単語などを学習します。

十分に学習したAIは、蓄積された膨大なデータから新たな繋がりを算出。この繋がりが絵として表現されたとき、人間の手では生み出されることのなかった、まったく新しい芸術が誕生するのです。

今回のプロジェクトでは、そんなAIによって描かれた絵画（絵画A4サイズ、フレームA3サイズ）がリターンとして出品されます。絵画はXNOVAのメンバーが厳選した、とっておきの作品が届けられる予定です。

世界で唯一のデータ「NFT」としても出品

また今回のリターンには、AI絵画の作品のデータをNFT化したオリジナルデータも出品されます。

NFT（非代替性トークン）とは、ブロックチェーンを活用したデジタル資産管理のための技術のこと。データをNFTにすることで、ブロックチェーンとしてNFTの取引情報が管理されるため、データの複製や偽造・改ざんが不可能になり、世界で唯一のデータであることを証明することができるのです。

AIの生成した絵画は、デジタルな情報こそがオリジナルデータとなるため、印刷された物はその複製にあたります。だからこそ、NFT化したオリジナルデータを持つことで、世界に1つしかない貴重な資産にもなり得るというわけですよね。