ライフスタイルを見つめなおした2020年

2020年は、在宅勤務になったり外食が減ったりなどの環境の変化によって、自分のライフスタイルを見つめなおした人も多いのではないでしょうか。また、「苦境に立たされている外食産業を支援したい」、「医療従事者に感謝を伝えたい」というような新しい気持ちを抱いた人もいるかもしれません。

そこで今回は、この「チャリティ」と「新しいライフスタイルの確立」の両方ができる30Daysチャレンジをご紹介します。

イギリスでメジャーな30Daysチャレンジ

イギリスで最も知られている30Daysチャレンジは次のふたつです。

Go Sober for October（10月はシラフで行こう！）

ガン患者とその家族への支援として、10月の１カ月間は禁酒をするというもの。今年も6万人以上がチャレンジして7億円以上の寄付を集めました。

Momember　（モーメンバー）

男性特有のがんや疾患への意識を高めるため、11月の１カ月間は男性が口ひげをはやすというチャリティです。"Momember"は、口ひげの"Moustache"（ムスターシュ）の"Moと"November"（11月）を掛け合わせた造語。男性版ピンクリボンキャンペーンと言えばぴんときやすいかもしれませんね。

チャレンジの進め方

実際の30Daysチャレンジの進め方がこちらです。

1.サポートしたい団体とチャレンジを選ぶ
例えば「禁酒を1カ月間して、がん患者支援の団体に寄付をしたい！」と決めます。
2.SNSなどを通じて家族や同僚、友達にチャリティチャレンジを伝え寄付を募る
3.チャレンジスタート
チャレンジ期間中も引き続き寄付を募ります。周りに宣言しているので後戻りはできません。有言実行あるのみ！
4.チャレンジ達成！

チャレンジする本人も寄付する

日本で一般的に受け入れられているチャリティでは、「チャレンジするのは自分、寄付するのは同僚や友達」が一般的ですが、30Daysチャレンジでは、「チャレンジするのは自分、寄付するのも自分、それを（精神的にまた寄付というかたちで）応援してくれるのが同僚や友達」と、構造が大きく違います。

例えば、2020年の24時間テレビでの、高橋尚子さんが走った距離ごとに自ら課金していく「チャリティラン」に違和感を覚えた人が多かったかもしれません。しかし、欧米ではかなりメジャーなチャリティのやり方なのです。

おすすめする理由はこれ！

この30Daysチャレンジは、チャリティに興味がある人だけではなく「新しいことを始めたい」、「この生活習慣をやめたい」というような「自分を変えたい！」と考えている人にもおすすめです。

その理由はふたつ。まず30日という絶妙な期間設定。長すぎず、短すぎもしない期間が、チャレンジが達成できればライフスタイルに定着させやすい！　また、チャリティという新しいかたちのモチベーションが挫折しにくい！　というところです。

おすすめのチャレンジ

新しく習慣にしたいこと、やめたいのにやめられないことなど、「こんな風になりたい」という新しい自分を思い浮かべてチャレンジを設定します。

例えば
●ジョギングが趣味の人なら、30日で○○km走る
●朝活をはじめたい人なら、毎朝5時に起きる
●スポーツは苦手、でも健康を意識している人なら、最寄りのひと駅手前で降りて毎日1駅分歩く
●環境問題を意識している人なら、肉を食べることを控える
●食費を1カ月〇万円に抑える。節約料理を毎日SNSにアップするのも楽しそう

など、フィットネス系のチャレンジから毎日の生活の中でできる小さなことまでなんでもチャレンジにできます。

おひとり様チャレンジからでもOK

「友達や家族を巻き込んでの大々的なチャリティチャレンジはちょっと抵抗がある・・・」そんな人は、まずはひっそりおひとり様チャレンジから！　

筆者も、タブレットで動画やネットサーフィンをする時間を減らしたいと思っていた時期がありました。そこで、「ベッドでタブレット、スマートフォンは使わない」というチャレンジを実践。その結果、1カ月後には、地元オックスフォードの病気や障害を持っていたり、超未熟児として産まれてきた子どもと家族をサポートするチャリティ団体に30ポンド（約4,500円）を寄付することができたのです。

今はチャレンジなしでも寝る前のスマートフォンはやめられ、ベッドで読書を楽しんでいます。

みなさんも、新しい生活習慣や新しい挑戦をしたいことがあるなら、30Daysチャレンジでチャリティ団体やお店などを支援してみるのはいかがでしょうか。

[All Photos by Shutterstock.com]

	フレッチャー愛 フレッチャーアイ／イギリス在住ライター
	20代のころからイギリス在住。科学者。フットボールに夢中な男の子の母親として奮闘中。ヨーロッパ各地のマーケット（蚤の市）散策、ワイン、見晴らしのよい絶景スポット、特に海が大好き。 著者のプロフィールを詳しく見る

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