POSTED BY Mia掲載日 DEC 15TH, 2020
【世界のニューノーマル最前線・ドイツ】ロックダウン中のお買い物事情
2020年11月2日より、今年2度目のロックダウンが施行されているドイツでは、ニューノーマルな生活様式に合わせたショッピングを人々が楽しんでいます。生活必需品からクリスマスギフトに至るまでさまざまなものを買い求める人がいますが、各店舗でどのような感染症対策が実施されているのでしょうか。現地在住の筆者が、その様子をお届けします。
※記事の情報は2020年12月12日時点のものです
ニューノーマルな買い物ルール
ドイツでは、2020年11月2日よりロックダウンが継続中です。2020年3月から数えて今年2度目のロックダウンともあり、街の人々はニューノーマルな生活様式に慣れてきた様子。スーパーや薬局以外にも営業できる店舗も増えて、クリスマスムード漂うショーウィンドウの前では、買い物客の姿も見かけるようになりました。
筆者の住むラインラント・プファルツ州(フランクフルトから車で約1時間)でも、以下のようなニューノーマルな買い物ルールが登場しています。
・マスクを着用する
・距離を1.5m以上確保する
・店舗規模により入店制限あり
・店頭にアルコール消毒設置
・施設内での飲食禁止
マスクの着用義務
ラインラント・プファルツ州では、マスク着用義務違反の場合、原則として50ユーロから100ユーロの反則金が適用(2020年9月3日より)されます。
マスクの条件は鼻と口を覆うものであり、簡単な医療マスクだけではなく、自身で縫ったものや、布、ショール等も含まれます。
日本ではマスク着用の習慣があり、反則金を設けずとも自発的にマスクをする人が多数ですが、ドイツでは習慣がないためルールとして設けられているのかもしれません。
1.5m以上の距離を確保する
他人と最低1.5mの距離を確保しなかった場合にも、原則として50ユーロの反則金が適用されます。
そのため、お店の足元には至る所に1.5m間隔で印がつけられており、簡単に一定の距離を保てるようになっています。
入店制限は寒さとの勝負
出入り口が二カ所以上ある店舗では、入口と出口を分けて混雑緩和を促すような取り組みも見られます。
さらに、同時に店内に滞在できる人数が記された紙が店頭に掲示されていることもあり、人数オーバーの場合は店外で待つことに。
これらは制限措置の一環で、以下の内容がドイツ連邦政府によって発表されています。
・衛生措置・入店制限及び待機のための行列を防ぐための措置を講じた上で、営業を継続(店舗面積10平方メートルあたりの客数が1人以上とならないことを確保)できる
しかし、これが意外と厄介で、どのくらい待つのか分からないため15分以上かかることもあります。
ドイツの冬は寒さが厳しいので、買い物は寒さとの戦い。暖かい服装で臨まなければなりませんが、店内は暖かく寒暖差が激しいのも悩みのひとつです。ある意味、長居しないので感染対策には良いのかもしれませんが・・・。
今後も続けてほしい対策
現在、実施されている衛生措置の中で、今後も続いて欲しいのがアルコール消毒液の設置。新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着いた後も、風邪やインフルエンザなど他の感染症は存在するため、街中のどこでも手を消毒できるのは安心感があります。
霧吹きボトルが店頭テーブルにおいてあったり、レバーを押して噴射するものや、
手をかざすだけの自動噴射まで種類もさまざまですが、中身が空になっていることもしばしば。特に忙しい店舗(スーパー等)では、消毒器があっても消毒できないので、アルコールジェルを持ち歩いている人も見かけます。
ちなみに、アルコール消毒液によっては独特な匂いを発する物もあり、買い物中に手が臭いとハズレを引いた気分になることもあります。
飲食店は営業禁止だけど・・・
ロックダウン期間中は飲食店の営業が禁止されています。そのため、椅子などは片付けられて、立ち入り禁止テープが張られていることも。
しかし、デリバリーや持ち帰りの営業は許可されており、営業継続するお店の中には持ち帰り専用メニューも登場。
さらに、屋外販売するフードトラックや、クリスマスシーズンに欠かせないクリスマス屋台もオープンしていました。
新しいルールの中で買い物や行動制限される生活を送っていますが、すべては健康と安全のため。もともとルールに厳しいドイツの国民性も相まって、みんなルールに従っている印象です。意外と、日本とドイツの国民性は似ているのかもしれませんね。
※記事の情報は2020年12月12日時点のものです
参考URL:在ドイツ日本大使館
https://www.de.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
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