POSTED BY 佐藤恭央掲載日 NOV 18TH, 2020

【ホンダCT125ハンターカブ】混雑嫌いも飛びついた注目通勤モビリティとは？

2020年6月に発売開始され、コアなバイクファンはもちろん、ビギナーやリターンライダーも巻き込んでブームを巻き起こしている「ホンダCT125ハンターカブ」。近年世界中で需要が高まっている125ccクラスの新型バイクですが、なぜ、8,000台と発表されていた国内累計販売数を大きく上回るほどの人気を獲得しているのでしょうか？ここでは、ホンダCT125ハンターカブの人気の秘密に迫ってみます。

通勤や通学で蜜が避けられる「バイク」に再注目

コロナ禍以降、蜜を回避することが感染拡大予防の手段として重要になりましたよね。そこで、以前に増して一人で移動できるバイクが改めて注目を集めるようになりました。駐車場・駐輪場を運営する会社の発表によると、日本でバイクを所持する人が1.6倍も増えたのだとか。

また、一般社団法人日本自動車工業会の統計でも、緊急事態宣言の発令時にバイクの販売台数は一度落ち込んだものの、2020年6月以降は回復傾向にあるようです。

経済的で扱いやすい125ccクラスが大ヒット

クルマと同様にバイクにもさまざまなクラス（排気量）がありますが、そのなかでもユーザーに好評なのが、ナンバープレートがピンク色の「125ccクラス」（原付二種）。取り回しのしやすさなどに加えて、以下のような大型クラスなどと比べて多くの利点があるのも、今の時代にマッチした理由です。

【125ccのメリット】

大型クラスなどに比べて車体価格がリーズナブル
大型クラスなどに比べてランニングコストがリーズナブル
原付一種（50cc以下）と同様にファミリーバイク特約が適用される
街中でも駐車場を見つけやすい

上記のほかにも、原付一種（50cc以下）に定められている30km/h制限や二段階右折の義務などの煩わしいルールから解放されるのも、通勤や通学の足として活用するのに好都合だといえます。

彗星のごとく登場した「ホンダCT125ハンターカブ」

このように125ccバイクの需要が高まるなか、タイミングを計ったかのように新登場したのが、「ホンダCT125・ハンターカブ」です。

Honda CT125・ハンターカブ　メーカー希望小売価格440,000円（消費税込み）

「なんだか古めかしいデザインだな～」と感じた人は大正解！　実は、同社が1980年代に販売していた「CT110（通称ハンターカブ）」がモチーフにされているのです。当時を知る人は懐かしさを覚え、次世代には新鮮な姿に映ったのも大ヒットの要因の一つかもしれません。

【人気の理由１】アウトドアにフィットするスタイル

ルーツとしたCT110と同様に、トレッキングなどのアクティビティをほうふつとさせるスタイリングがアイデンティティの一つです。

SNSをチェックしてみても、街乗りはもちろん、今人気のキャンプにでかけるける人や、荒れ地を走って遊んでいる人が多数！　自分のライフスタイルに合わせて自由に遊べるベストパートナーというわけなのです。

フロントフェンダーの素材に鋼板が使用されているのも、樹脂製が多い近年のバイクとは一線を画したタフさを強調するポイントですよね。

【人気の理由2】操作しやすいけど奥も深い！

乗りやすさにアドバンテージがあるのも特長です。信頼のスーパーカブのエンジンをベースに、さらに低中速寄りの特性として幅広いシーンでの扱いやすさを向上。気になる燃費も67.2km/L（WMTCモード値1名乗車時）と抜群です。

スクーターと違いシフトチェンジの操作が必要なものの、左足のシーソーペダルだけで行えるので、AT小型限定普通二輪免許で乗れる手軽さもポイント。

また、発進用と変速用に2種類のクラッチ機構を用いた「２段クラッチシステム」を採用しているので、スタート時やシフトチェンジ時に発生しがちな衝撃が少ないのもうれしいところ。ミッション付きのバイクが初めての人も気構えることなく乗ることができます。

AT小型限定二輪免許は最短2日で取得可！

2018年の道交法の改正により、最短2日で取得することが可能になりました（クルマの免許所持の場合）。免許を持っていない場合でも最短9日で取得できますよ。

【人気の理由3】悦に浸れる装備が充実

バイク好きも納得のCT125・ハンターカブならではの装備が多数あるのも見逃せません。

多くの荷物が積載できる409×477mmのリアキャリア（写真）や、高い位置にレイアウトされたエアクリーナーボックス＆吸気ダクトは、機能性・利便性の良さはもちろん、CT125・ハンターカブの個性を物語るディティール！

また、ブレーキには制動力の高いディスク式を採用し、いざというときに頼りになるABSも。「通勤時にスマホを充電」なんていうことも可能な12Vのアクセサリーソケットまで標準装備されています。

＜主要スペック＞
【全長×全幅×全高（mm）】1960×805×1085
【軸距（mm）】1255
【シート高（mm）】800
【車両重量(ｋｇ)】120
【最高出力（kW[PS]）/rpm】6.5[8.8]/7000
【最高トルク（N・m [kgf・m]/rpm】11[1.1]/4500
【燃料タンク容量（L）】5.3
【タイヤサイズ（前後）】80/90-17M/C 44P

CT125・ハンターカブの特徴をピックアップしてお届けしました。ソーシャルディスタンスを保つことが求められている今だからこそ、通勤の足にももってこいです！