ドイツの自動車メーカー「BMW」が手掛けた三輪自転車

BMWはヨーロッパのドイツが誇る、世界的に有名な伝統の自動車＆バイクメーカーです。日本でも「高級車」としてもお馴染みですよね。同社は近年、電動自動車（EV）の推進しており、また、ドイツの都市部では近年交通量が増加しており、モビリティの需要も多様化している傾向です。

今回BMWより発表された「Concept DYNAMIC CARGO（コンセプト・ダイナミック・カーゴ）」は、BMWグループのエンジニアが自動車部門のノウハウを投入した、便利な3輪の電動アシスト付き自転車なのです。

三輪ならではの安定した走りを獲得

コンセプト・ダイナミック・カーゴは、フロントのメインフレームがピボットアクスルを介してリアセクションに接続した三輪タイプとされています。そのため、コーナーでは、運転席がバイクや自転車のように傾斜させられ、自然な乗り味が実現されているのが特徴です。

また、左右のペダルを踏み始めると同時に、後輪に組み込まれた電動モーターが作動し、リアタイヤの駆動（アシスト）を開始するので、スムーズな発進・走行を満喫することができるのです。航続距離は20km以上。バッテリーは着脱できるので室内に持ち運んで充電することも可能です。

アレンジできるアタッチメント式荷台を採用

同車は、子どもの乗車、荷物の輸送、配達業務、サーフボードの運搬など、さまざまな用途に対応する荷台を装備していることが最大のポイントです。荷台は革新的なアタッチメント式とし、用途に応じて様変わりさせられるのです。

写真のようなリクライニングチェアにも。アウトドアのお供に、ショッピングの足に、サイクリングに・・・と、目的やシーンに合わせて使い分けしやすいのもポイントではないでしょうか。

なお、BMWグループでは、自らコンセプト・ダイナミック・カーゴの製造は行わず、他社とのライセンス契約とする意向を表明しています。現在、ライセンス取得を希望する企業と、製造・販売に関しての話し合いが進められているそうです。

折り畳み式電動スクーター「CLEVER COMMUTE」も

こちらはBMWグループのコンセプトモデル、折り畳んで持ち運べる電動スクーター「CLEVER COMMUTE（クレバー・コミュート）」。折り畳めば自動車のトランクにも収納できる、キックボード風のコンパクトな車体が特徴です。

クレバー・コミュートは、電車などの公共交通での移動も視野に入れた設計。ホイールベースを短縮し、エスカレーターにも難なく乗ることができます。

電動モーターは前輪に設置。コンセプト・ダイナミック・カーゴと同様、航続距離は20km以上。着脱可能なバッテリーは、自宅で手軽に充電OKです。

BMWグループでは、クレバー・コミュートも自社での製造は行わず、他社とのライセンス契約とする意向です。

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	北秀昭 編集者／ライター
	神戸～東京築地～横浜～兵庫姫路～大阪京橋育ち。瓦敷き職人助手、空手師範代助手、ダスキ〇のお掃除部隊等に従事しながら高校・大学を卒業後、旅行グルメの編プロを経て、車やバイクに特化した出版社に勤務。バイク専門サイト「4ミニ.net」運営。 https://4-mini.net/ 著者のプロフィールを詳しく見る

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