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フランス人の年末年始の過ごし方

フランス語で「クリスマス」を意味するノエル（Noël）は、私たちにとってのお正月のようなもの。イエス・キリストの生誕を祝う、1年のうちでもっとも大切な行事とされていて、家族や親戚が一堂に集まり賑やかに過ごします。

大晦日から元旦にかけては友人たちと集まり、打ち上げ花火を眺めながら新年のカウントダウン、あるいはカウントダウンパーティに繰り出すことが多いのです。

クリスマスも年末年始も、シャンパンと御馳走が欠かせないのは、例年通りだけれど・・・。

2021年のクリスマス·年末年始はどうなる？

新型コロナウイルス感染症の第5波が深刻化していることから、人が集まるクリスマスと年末年始に向けて、フランス連帯保健省が注意を呼びかけています。2021年12月8日に発表された、家族や友人向けの集まりに対する概要は次の通り。

「クリスマスディナーなど家族の集まりでは、参加人数の制限、重症化の恐れがある人（高齢者や基礎疾患のある人など）のブースター接種の確認、定期的な換気、当日の自己検査または前日・当日の抗原検査の実施が推奨されます」

とのことで、今年のクリスマス・年末年始も、コロナ禍の影響を受けた自粛気味のお祝いとなることが予想されます。

今年はどうする!? フランス人に聞いてみた！

Aさん（10代男性／学生）

コロナ禍以前は、フランス北部で暮らす祖父母と一緒にクリスマスを祝っていたのですが、去年に引き続き今年も家族だけで過ごすことになりそうです。大晦日から元旦にかけては、母の友人宅でパーティの予定です！

Sさん（10代女性／学生）

私はフランス生まれなのでフランス人ではありますが、カトリック教徒でははなく、両親は北アフリカのイスラム圏·モロッコ出身です。そのため、そもそもクリスマスのお祝いはしないんです。我が家では、年始に御馳走を食べてプレゼント交換をしますよ。

Bさん夫妻（50代／会社員）

コロナ禍以前は、クリスマスには家族と親戚一同の約20名が実家に集まるのが恒例で、年に一度の再会を心待ちにしていました。

この夏にやっと再会したのですが、親兄弟とのワクチン接種に関する意見のすれ違いなど、楽しいはずの再会が討論会のようになってしまいました。コロナ禍の前はこんなことなかったのに、とても残念です。

そんなこともあり、今年のクリスマスは次男夫婦と少人数で、年末は長男夫婦の自宅で食事を楽しむ予定です。大晦日の夜は、夫婦水入らずで過ごすつもりですよ。

例年であれば楽しいはずのイベントなのに、コロナ禍でのすれ違いを感じさせるコメントもちらほら。

2022年のクリスマスや年末年始は、以前のように、待ち遠しくて心躍るイベントとなることを願うばかりです。ジョワイユ·ノエル·エ·ボンナネ！（Joyeux Noël et Bonne Année／※フランス語でメリークリスマス＆よいお年を）

[solidarites-sante.gouv.fr]　
[Photos by Shutterstock.com]　

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	sweetsholic ライター／パティシエ／ときどき通訳
	海外を放浪しながら気ままな人生を謳歌しているフリーライター、パティシエ。現在の居住地は南フランス。海外のライフスタイルや、各国で学んだお料理などをみなさまと共有できればと思っています。 世界の文化とスイーツ、地中海料理、マレーシアが大好き。 著者のプロフィールを詳しく見る

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