POSTED BY 北 秀昭掲載日 APR 6TH, 2022

【東京モーターサイクルショーに潜入】原付二種EVスクーター「ヤマハ E01」の魅力は?

コロナ禍により2年連続で中止となっていた東京モーターサイクルショーが、2022年3月25日~27日の3日間、東京ビッグサイトにて3年ぶりに開催。同イベントのヤマハブースでは、ヤマハが開発した注目の原付二種(125cc以下クラス)の電動スクーター「E01(イーゼロワン)」が展示されました。同車は実証実験用モデルとして、日本、欧州、台湾、インドネシア、タイ、マレーシアに2022年7月から順次導入予定。ヤマハE01の詳細を、東京ビッグサイト2022の会場よりレポートします!

目次

電動スクーター「E01(イーゼロワン)」とは?

写真はヤマハが開発した原付二種(125cc以下)にカテゴライズされる電動スクーター「E01(イーゼロワン)」。普通自動車免許を持っている人であれば、自動車教習所にて最短2日間で取得可能な「普通二輪小型限定AT免許」で乗車できます。

E01の最高出力は8.1kW=11馬力で、125ccのエンジン車に匹敵するパワフルな走りを獲得。製造はヤマハ本社の組立工場で実施され、各部のクオリティもピカイチ。筆者も隅々まで実車を見てみましたが、完成度に申し分はありません。

E01(イーゼロワン)

同車を手掛けたヤマハは、「ヤマハ発動機グループ環境計画2050」において、2050年までに「スコープ3(主に製品使用時など)」におけるCO₂排出量を、2010年比で90%削減する目標を掲げています。E01はその目標達成に向けた電動製品戦略車として開発されました。

E01は個人(一般)ユーザー向けではなく、EVインフラやシェアリングビジネスなどの構築にあたり、顧客ニーズの把握、ビジネスの可能性探求、新たな市場開拓などの実証実験用モデルとして、事業所、自治体、官公庁などに向けて導入されるとのこと。日本、欧州、台湾、インドネシア、タイ、マレーシアに向け、実証実験用モデルとして2022年7月より順次利用される模様です。

「ヤマハ E01」の注目ポイント5点

【その1】自社開発のモーター採用で上質かつパワフルな走行を実現

モーターは、ヤマハが独自に専用開発した高回転型の空冷永久磁石埋込型同期モーター(IPMSM)を採用。ヤマハが長年培った「鋳造技術と加工技術」「平角太巻き線技術」を融合させ、二輪EV用空冷モーターとして業界最高レベルの出力&トルク密度、高効率化を実現しています。

これにより、街中の渋滞路・低速走行時の扱いやすさや、全域でのリニアな加速感に貢献。また、バッテリーエネルギーの高効率と高出力を両立させるための最新電子制御システム「VCU」「BMS」「MCU」も採用され、ガソリン車のECU(コンピュータ)に相当するVCU(Vehicle Control Unit)が速度センサーなどの情報と推定値を統合演算。BMS(Battery Management System)とMCU(Motor Control Unit)に制御信号を送り、バッテリーの過度な負担を抑え、性能安定化を図っているのがポイントです。

【その2】満充電で航続距離約104km。用途に応じて選べる3つの充電システムも

大容量と高出力を両立する車両固定型リチウムイオンバッテリーの航続距離は、満充電で約104km(※注1)。バッテリー充電は「急速充電器」「普通充電器」「ポータブル充電器」の3つの充電システムに対応しており、使用環境や用途に応じて選択可能です。なお、充電コネクターは各充電器で共通とされています。

  • 急速充電器:事業所や二輪販売店等への設置に最適。1時間で残量0%→90%までの充電が可能
  • 普通充電器:自宅等私有地への設置に適しており、5時間で残量0%→100%の充電が可能
  • ポータブル充電器:携帯性に優れシート下収納に収まり、14時間の充電で残量0%→100%の充電OK

※注1:日本仕様車60km/h定地走行テスト値。各国仕様や走行条件により変動します。

【その3】バイクメーカーならではの技術が反映された専用設計フレーム

強度や剛性バランスに優れた新開発のバックボーンフレームが採用され、スイングアームはヤマハのスポーツモデルで実績のあるCFアルミダイキャスト製。軽量化も推進されているというわけですね。

また、足周りはモーターやバッテリー、MCU等の重量物をバネ上へと配備することにより、バネ下重量を大幅にカット。サスペンションとの相乗効果で、良好な乗り心地を獲得しています。

【その4】ヤマハEVシリーズデザインコンセプト「人機官能EVデザイン」を導入

デザイン開発は、パワーモジュールと機能を視覚化するという点で、MOTOROiDを頂点とするヤマハのEVシリーズデザインコンセプト「人機官能EVデザイン」に基づいているのが特徴。

E01では、バッテリーとモーターエリアが一直線に配備され、EVのパワートレインである機能を視覚化。また、「EVのクリーンさ」と「モーターサイクルの逞しさ」が、無機的な表情と情緒的なラインを併せ持つデザインで表現されています。

【その5】最新モデルに採用の機能も導入済み

  1. エンジンブレーキの感覚を再現した回生ブレーキシステム
  2. 走行状況に応じて選べる3つの走行モード
  3. 走行ログやバッテリー残量など、車両情報をリモートで確認できるコネクテッドシステム
  4. スムーズな発進を支援するトラクションコントロールシステム
  5. 取り回しで便利なリバース機能(後退走行)

さらに、最新モデルに採用されるような上記の性能も導入されていますよ。

20022年7月より実証実験がスタート

応募期間:2022年5月9日(月)~2022年5月22日(日)

ヤマハは20022年7月より、国内の法人や団体を対象にE01のリースを開始し、本格的な実証実験用をスタート。リース台数は100台、リース料金は月額2万円(税込)です。

リース期間は、20022年7月の車両受け取りから3カ月間。取次窓口は、ヤマハスポーツバイク専門店「YSP」の各ショップ(詳細は下記参照してください)。

国内での実証実験の概要

受取期間:2022年7月1日(金)~7月31日(日)
利用期間:車両受取日から3カ月間
車両:ヤマハ E01 (イーゼロワン)
実施エリア:全国
貸出窓口:全国のYSP(ヤマハスポーツバイク専門店)
リース台数:100台
リース料:月額2万円(税込)

応募期間・応募資格・応募先

応募期間:2022年5月9日(月)~2022年5月22日(日)
参加条件 : 満20歳以上、小型限定普通二輪免許(AT限定含む)以上の二輪免許保有、応募者名義のクレジットカード保有、利用開始後のアンケートへの回答

今回の実証実験は、E01を利用したユーザーの意見や使用状況をもとに、原付二種クラスEVや急速充電の市場受容性を探ることを目的にしています。新時代のEVバイクを、ぜひ体感してみては?

実証実験の詳細・問い合わせ・応募ホームページ
https://e01lease.yamaha-motor.co.jp/top

ヤマハ E01(日本仕様)主要諸元

ヤマハ E01の詳細を写真でチェック!

北秀昭
編集者/ライター

神戸~東京築地~横浜~兵庫姫路~大阪京橋育ち。瓦敷き職人助手、空手師範代助手、ダスキ〇のお掃除部隊等に従事しながら高校・大学を卒業後、旅行グルメの編プロを経て、車やバイクに特化した出版社に勤務。バイク専門サイト「4ミニ.net」運営。 https://4-mini.net/

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