POSTED BY フレッチャー愛掲載日 MAR 26TH, 2021

【世界のニューノーマル最前線・UK】洋書を読み切る＜2＞在英ライターおすすめ3作品

おうち時間を充実させるために「洋書を読んでみたい」と思ったことはありませんか？　そこで今回は、バイリンガル在英ライターが、前回の「洋書選びのコツ」に続いて「面白すぎて頑張らなくても読み切れる」おすすめの洋書3作品を紹介します。

英語上級者でなくても大丈夫！おすすめ洋書セレクション

増えたおうち時間をより充実したものにしたい、英語学習に興味はあるけれど洋書を読むなんて無理、学生時代に洋書にチャレンジしたけれど読み切れなかった・・・。と言う人にも、洋書を読むことの面白さに気づいてほしい！

ということで、前回の洋書を読み切る＜1＞では、読み切りやすい洋書選びのコツをご紹介しました。今回は、それに続いて筆者がおすすめしたい作品3冊を紹介！　いずれも、英検2級程度の読解力（高校卒業レベル）があれば十分に楽しめるものばかりですよ。

I found you by Lisa Jewell

イギリスの北部の海辺の街でシングルマザーとして子どもたちと生活するアリス。海岸でずぶ濡れになっている記憶喪失のイケメン男性と出会うが―。

新婚早々愛する夫が行方不明になってしまうウクライナ人女性のリリーの様子と、20年以上前に起こった事件も並行して描かれるミステリー作品・・・。

３つの場面が順番に切り替わって少しずつ秘密が解き明かされる様子がとてもスリリングでついつい読み進めたくなる！　大どんでん返しこそないものの、だからこそ多少読み落としても最後まで理解しやすいので、洋書の入門としてもちょうどいいところ。はじめの20ページほどを読んだ頃には、きっとストーリーが気になって止まらなくなるはずです。東野圭吾が好きという人にはぜひ読んでほしい1冊。

Holes by Louis Sachar

無実の罪で少年公正施設・Green lake campに送られてしまう主人公の少年Stanley Yelnats（前から読んでも後ろから読んでも同じというしゃれた名前）。

彼が収容されているキャンプでは、他の少年たちとともに、毎日、直径・深さ1.5mの穴を猛暑の中スコップで掘らされます。「乾ききった大地になぜ穴を掘るのか？」という大きな謎が徐々に解明されていくとともに、少年たちと紡がれる友情ストーリーも楽しめる作品です。

児童書として出版された同書は、大ベストセラーになり2003年には映画化もされているほど有名な作品です。児童書はファンタジーものだと読みにくいことがありますが、このHolesはとにかく読みやすいのが特徴です。湖だった場所がカラカラに乾き周りには何一つない大地。そんなシンプルな舞台設定も読みやすさの理由の一つかもしれません。

筆者は毎晩寝る前に読書をする習慣があるのですが、とにかくストーリーがおもしろく、毎日ベッドで続きを読むのが楽しみで仕方がありませんでした。児童書ということもあって基本的なボキャブラリーばかりなので、英語にそれほど自信のない人にもおすすめです。