POSTED BY ターキー掲載日 MAR 25TH, 2021

【本日発売！名車ジャイロの電動モデル】ホンダのお仕事スリーターがフルEV化！

ピザ屋さんの配達などで誰もが一度は見たことがあるはずの「ホンダ・ジャイロ」。そんな名車が、装いも新たに「ジャイロe:（ジャイロイー）」となって2021年3月25日（木）に新登場しました。交換式バッテリーを採用した、同シリーズ初のフルEVモデルですが、いったいどのような性能を引っ提げているのでしょうか？

電動だからクリーンで静かなのに力強く配送をサポート

「ジャイロe:」は、最高出力3.2kW/5,800rpm・最高トルク13/2,300rpmを発生するモーターを採用したフル電動モデルとされました。

駆動電流を効率良くモーターへ供給する制御技術を採用することで、きめ細かなトルク制御を実現。力強くスムーズな発進性能と最大積載量30kgの荷物を積んだ状態で傾斜15°の登坂性能も実現されています。また、高効率が追及された独道電流の制御技術と相まって、一充電あたりの走行距離は72km（30km／h定地走行テスト値）にされているのも特徴です。

モーターはアルミ製のケースとカバーの中にステーターとローターを固定しユニット化。モーターの着脱がユニットにて行うことができるので、メンテナンスがしやすいのもポイントです。

充電待ちの時間が節約できるバッテリー採用

動力用電源には、ベンリィ e:と共通のHonda Mobile Power Packを採用し、2個直列接続としてシート下のスペースに進行方向に対して左右に配置されています。また、充電はバッテリーを車体から取り外して外部電源につないだ専用充電器で行うことが可能とされています。

もちろんビジネス用の「ジャイロ」としての特徴も

車体は、ジャイロシリーズ特有の「スイング機構」を継承。旋回時には車体前部のみがバンクし、荷物を積載した状態でも安定した走行が可能です。さらに、左右後輪の回転差を調整するために、ファイナルシャフトと同軸にディファレンシャルギアも装備されています。

もちろん、荷物積載時の扱いやすさも損なわれていません。大型リヤデッキは積み下ろしが容易な低床とされ、荷物の固定に役立つストッパーバーやロープフックも標準装備。駐輪時に便利なスイング機構と後輪軸を固定するパーキングロック機構も踏襲されていますよ。

また、狭い場所や傾斜地での切り替えしをフォローしてくれる更新アシスト機能も採用されているのも大きな特徴の一つです。

スタイリッシュ＆便利なデザインもポイント

スタイリッシュな六角形状のLEDヘッドライトを備えた顔回りも魅力的。低位置に配置されているので、別売りフロントバスケットの取り付けもOKです。

また、EVシステムのさまざまな情報を分かりやすく表示するメーターパネルも搭載。スピードメーターや時計に加え、Honda Mobile Power Packの残量表示のほか、後進時に点灯するリバースインジケーターなどがレイアウトされています。

さらに、小物類の出し入れに配慮した、開放タイプのインナーポケットや、携帯端末などの充電ができるアクセサリーソケットを備えられていますよ。

■ジャイロe:
車名・型式：ホンダ・ZAD-EF13
カラー：ロスホワイト／ファイティングレッド
価格：550,000円（税込）
販売計画台数（国内・年間）：1,500台
大きさ（全長×全幅×全高）：1,945mm×710mm×1,030mm
軸距：1,360mm
最低地上高：93mm
シート高：710mm
車両重量：141kg
乗車定員：1人
一充電走行距離（国土交通省届出値）：72km（30km/h定地走行テスト値）＜1名乗車時＞
最小回転半径：1.9m
原動機形式・種類：EF13M・交流同期電動機
定格出力：0.58kw
最高出力：3.2[4.4]/5,800（kW[PS]/rpm）
最大トルク：13[1.3]/2,300（kW[PS]/rpm）
タイヤ（前）：90/90-12 44J
タイヤ（後）：130/70-8 42L
ブレーキ形式（前）：機械式リーディング・トレーリング
ブレーキ形式（後）：機械式リーディング・トレーリング
懸架方式（前）：テレスコピック式
懸架方式（後）：ユニットスイング式
フレーム形式：アンダーボーン
駆動用バッテリー：Honda Mobile Power Pack 2個