フランス人にとってのクリスマスとは？

イエス·キリストの生誕を祝うクリスマス。フランスを含むキリスト教圏では、1年のうちでもっとも大切にされているイベントです。主に12月24日の夜から祝日となっている25日にかけて、家族や親戚が一堂に集まり、ご馳走やプレゼント交換を楽しみます。

ここフランスでは、クリスマスの時期に冬季休暇を取る人も多く、夏のバカンスと並ぶホリデーシーズンとなっているのですが・・・。

2020年のクリスマスはどうなる？

フランスは現在（2020年12月16日）もソフトロックダウン中で、夜間の外出禁止令が設けられています。夜20時～朝6時までは、職場と自宅の移動など特別な理由がない限りは外出することができません。しかしながら、12月24日は特例ということで、「夜間の移動·地方間の移動許可」を仏政府が12月上旬に発表しました。

これにより、親元を離れて暮らしている学生や地方で暮らす人々が、クリスマスを家族と一緒に過ごすことが名目上は叶うことになります。

今年はどう過ごす？　みんなの意見を聞いてみた！

フランスのリサーチ会社·ODOXAの調査によると「63%のフランス人が、今年のクリスマスは例年とはまったく別のものになる」と回答していることが明らかに。具体的にはどう変わるの？　実際の声を聞いてみることにしましょう。

Mさん（30代男性／会社員）

今年のクリスマスは、南仏トゥールーズの自宅で家族4人で過ごす予定です。僕はパリ出身ですが、帰省はまったく考えていませんね。

Aさん（30代男性／弁護士）

自分は毎年、クリスマスの少し前から休暇を取り、家族・親戚が暮らしている北西部のブルターニュ地方で過ごします。今年も例年通り、みんなで集まる予定です。ただ、85歳になる祖母をはじめ高齢者と接触することになるため、休暇に入る直前に抗体検査をしてから帰省しますよ。

Nさん（50代女性／会社員）

例年だと、家族と親戚5～6組（合計20人ほど）で過ごしますが、今年は別。政府により「大人6人以上の集まりは避けること」が奨励されているため、私たち夫婦と息子夫婦、義理の息子夫婦と6人で過ごすつもりです。悲しいけれど、仕方ないですね。

このように、例年のように大人数で過ごすことは難しくても、クリスマスを心待ちにしている様子が伺えます。

さて、みなさんの今年のクリスマスのご予定は？　どこで誰と過ごすにしても、ハッピーな1日になりますように。ジョワイユ·ノエル！（Joyeux Noël／※フランス語でメリークリスマス） 

[service-public.fr]
[odoxa.fr]
[Photos by Shutterstock.com]　

	sweetsholic ライター／パティシエ／ときどき通訳
	海外を放浪しながら気ままな人生を謳歌しているフリーライター、パティシエ。現在の居住地は南フランス。海外のライフスタイルや、各国で学んだお料理などをみなさまと共有できればと思っています。 世界の文化とスイーツ、地中海料理、マレーシアが大好き。 著者のプロフィールを詳しく見る

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