POSTED BY sweetsholic掲載日 DEC 22ND, 2020

【世界のニューノーマル最前線・南仏】トゥールーズ市の「青いマスク」

南フランスより、ボンジュール！　海外在住ライターのsweetsholicです。フランスでは現在、多くの地域と場所で、外出時のマスク着用が義務付けられています。そこで今回は、南西部トゥールーズ市で暮らす筆者のもとに市役所から届いた、ちょっぴりおしゃれな“マスク”についてのお話です。

買うか・もらうか論争

マスク着用がまだ日常化していなかった、今年（2020年）の春。フランスでは「マスク着用を政府が義務化するのなら、支給されるべきでは？」という、ちょっとしたマスク論争がありました。

「マスクぐらい、自分で買ったらいいじゃない・・・」と思うのは、筆者が日本人だからでしょうか。マスク着用義務がないにもかかわらず、自ら進んでマスクを着用する人が大半の日本とは、だいぶ異なるフランスです。

郵便ポストに届いたマスク

マスクをするのか、しないのか。モヤモヤとした状況が続いていた、2020年5月のある日のこと。自宅の郵便ポストに、市長からの手紙とともに3枚のマスクが届きました。

淡いブルーの布地に黒いゴムという、色のコントラストが美しい布製のマスクです。このマスク、トゥールーズ在住者全員に行き渡るよう5月11日～26日にかけて、48万枚が無料で配布されました。

マスクには不慣れな市民のために、マスクの付け方、はずし方、そして洗い方を記した“マスクマニュアル”も同封されていたのが、日本人の自分にとっては新鮮でした。だけど確かに、マスク初心者には、こういったマニュアルは必要かもしれませんね。

気になる付け心地は？

フランス人の高い鼻もすっぽりと覆うよう設計されているためか、ちょっぴり大きめのこのマスク。長時間使っていると、頑丈なゴムのせいで耳が痛くなりますが、1～2時間程度の外出であれば問題なく使えます。

新型コロナウイルスの感染状況の悪化に伴い、パリをはじめとするメジャーな都市では、公共の場でのマスク着用が夏下旬から義務化されることになりました。トゥールーズも義務化された都市のひとつです。南仏の夏はカラッとしてはいるものの、とても暑いので、このマスクを着用しての真夏の外出は息苦しかった思い出があります。