脱プラスチックが進むイギリス

環境問題に関心が強いイギリスでは、日本より早いペースで「脱プラスチック」化が進んでいます。

プラスチックのレジ袋の代わりにエコバッグを持ち歩くことが当たり前になるなど、着々にエコなライフスタイルが定着しつつあります。そこで今回は、イギリスのストロー事情についてご紹介します。

プラスチックストローはもう購入できない！

以前は、ホームパーティやカクテルを自宅で楽しむ人もプラスチック製ストローを購入することができましたが、現在は、イギリスではこのようなものがスーパーなどで買うことがでなくなりました。

パックジュースも紙ストロー

パックのジュースや牛乳なども付属するストローは紙。ただしストローのパッケージは普通の透明のセロファンプラスチック。このような微妙な矛盾が気にはなりますが、こちらも徐々にエコなものに置き換わっていくのでしょう。

テイクアウトのソフトドリンクも全部紙ストロー

ロックダウンが解除されてきているイギリスで先日、アイスコーヒーをカフェで購入。もちろん、紙のストローで飲みます。かなりほそくて頼りない感じでしたが最後までヘタることなく飲めました。

タピオカは極太紙ストローで

先日、台湾発祥のタピオカフルーツティ専門店・Yi Fang（イーファン）オックスフォード店にてタピオカミルクティーを購入してみました。

タピオカドリンクにもやはり紙のストロー。極太のものが使われていたので、タピオカも最後まですいすい味わうことができたのが印象的。

イギリス人にも不評、マックシェイクの紙ストロー

イギリスのマクドナルドは法律で完全規制になるよりも前から脱プラスチック化を図っており、2019年ごろにはマックシェイクも紙ストローで提供されるようになっていました。

そのなかで、唯一、紙ストローでは飲みにくいと思ったのは実はこのマックシェイク！

勢いよく吸い込む必要があることと、飲み切るのに時間がかかることもあるため、後半には口に触れる部分がへなへなになって吸いにくい！　イギリスでもマックシェイクだけはプラスチック製ストローを復活させてほしいと思っている人が多くいます。

こだわりの少ないイギリス人は紙ストローに違和感なし

日本でも使い捨てのストローやフォーク、スプーンの有料化に関するニュースが報道されていますが、賛否が分かれているのも事実ではないでしょうか。

その一方でイギリス人は、環境問題や社会問題に意識が高い人が多いことと、効率や便利さを日本人ほど重視しない国民性のため、それほど反対や議論が巻き起こることなく着々と脱プラスチック化が進んでいくことが予想されます。

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	フレッチャー愛 フレッチャーアイ／イギリス在住ライター
	20代のころからイギリス在住。科学者。フットボールに夢中な男の子の母親として奮闘中。ヨーロッパ各地のマーケット（蚤の市）散策、ワイン、見晴らしのよい絶景スポット、特に海が大好き。 著者のプロフィールを詳しく見る

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