POSTED BY フレッチャー 愛掲載日 JUN 27TH, 2021

【世界のニューノーマル最前線・UK】サッカー欧州選手権1 コロナ禍でも大盛り上がり! 

ヨーロッパではサッカーのEuro2020(欧州選手権)が、1年遅れで2021年6月11日から開催されています。まだまだコロナ禍は収束しきっていないけど大丈夫!?サッカー大好きのイギリス人夫と息子と暮らす在英ライターが、現地よりイギリスの様子をレポートします。

目次

1年遅れで開催中!Euro2020


ヨーロッパの各国のサッカー代表チームがヨーロッパチャンピンを決めるEuro2020(欧州選手権)が、1年遅れで2021年6月11日より開催されています。サッカーが国民的スポーツとも言えるイギリスから、現地の様子やコロナに関する情報などをご紹介します!

サッカーなしでは生きていけない熱狂的ファン多数のイギリス

Euro2020開催! 筆者撮影

サッカーはイギリスでは国民的なスポーツです。現在、Euro2020はグループの予選も含め全試合が地上波で生中継されています。サッカー好きなイギリス人の夫と息子がいる我が家も、自宅にいるときはほぼテレビがついておりサッカー観戦を楽しむ毎日。もちろん、イングランド戦の日は特別。その時間に合わせて帰宅する人も多いので街が閑散としています。

コロナ禍での開催!賛否が議論になったことすらない

完全にコロナ禍を脱したとは言い難い状況での開催という点で、東京五輪と共通する今回のEuro2020。予選を通過した24の国の代表が、約1カ月をかけてヨーロッパ10カ国にある各スタジアムを移動しながら試合を行う大会です。

ワクチン政策が効果を発揮して、かなり状況が改善したイギリスですが、現在もロックダウンの完全解除はされておらず、依然として簡単に海外旅行には行けなかったり、屋内では6人以下(もしくは2世帯まで)でしか一緒に過ごせなかったりと、さまざまな制限が残されている状況です。

サッカー好きで知られるウィリアム王子も観戦 筆者撮影

ところが、この状況でも「Euro2020を開催するのは危険だ、中止するべき」という声はほとんど聞かれません。試合を観戦をするには、PCR検査でのネガティブの結果と、2回目のワクチンを2週間以上前に打ったことの証明が必要とのことですが、準決勝と決勝の会場となっているロンドンのウェンブリースタジアムは、9万人のキャパシティに対して6万人の観客動員を予定しているそうです。

動員数から見る新型コロナへの各国の温度差

ウエンブリースタジアム 筆者撮影

試合のテレビ中継では、プレーはもちろんですが今回は面白いことに気が付きました。ドイツやスコットランドなどのまだコロナへの制限が厳しい国では、スタジアムはがらがらで観客動員数は4分の1から5分の1程度。一方で、ハンガリーのスタジアムではほぼ満席などと、スタジアムでの感染状況からも各国の新型コロナウイルスへの対策の温度差を感じることもできるのです。

https://www.theguardian.com/football/2021/jun/07/euro-2020-complete-guide-all-stadiums

イギリスの街の様子

左のお宅はイングランド、右のお宅はウェールズ出身? 筆者撮影

筆者の住むオックスフォードでは、それぞれが応援する国の旗でデコレーションしている車やおうちを多く見ることができます。

ビールを片手にパブでサッカー観戦!

Serge Cornu / Shutterstock.com

屋内ではまだ大人数でサッカー観戦などができないものの、ビアガーデンではOK。コロナ禍で厳しい経営を余儀なくされているパブでは、テレビを屋外に何台も設置したり、雨でも観戦できるように屋根を付けたりとさまざまな工夫がこらされています。


実は少し心配も。一貫性に欠けるコロナ対策

Oleksandr Osipov / Shutterstock.com

コロナ禍での国際的なスポーツイベント開催に伴い、やはり気になるのはコロナ対策です。万全の対策と言いたいところで、実は若干不安な側面も。

先日のスコットランド・イングランド戦の直後に、スコットランド代表の新鋭ギルモア選手の新型コロナの陽性が発覚しました。ギルモア選手本人は10日間の隔離となりましたが、スコットランド代表のほかのチームメイトは濃厚接触者には該当せず、次の日のクロアチア戦に通常通り出場が許されました。

体の接触が避けられないサッカーの試合やトレーニング、また一緒にバスでの移動もしているのに濃厚接触者にはならないという判断に正直「?」と思った人も多いはずです。

一方で、試合後にギルモア選手とハグしたり室内で20分ほど会話をしていたところが映像に残っていた、イングランド代表のマウント選手とチルウェル選手の2選手が濃厚接触者となり10日間の自主隔離をすることになったのです。

証拠となる映像があるかないかだけでの判断のように思え、選手や関係者の間で新型コロナウイルスの感染が広まっていないことを祈るばかりです。

Life goes on:新型コロナの不安よりサッカーで生活に彩りを!

イングランドサポーターのお宅 筆者撮影

感染力のより強いデルタ株(インド株)の感染が広がるイギリスでは、新型コロナウイルスの再燃が心配されている状況です。そんななかで、特に反対の声もなく当たり前に開催されているEuro2020。

感染対策が施されているとはいえ、飲食をしながら観戦に盛り上がるパブや、1万人を超える人が集まるスタジアムなど、感染者の増加が避けられない状況があるように思えます。それでも、Life goes on(それはそれ、人生は続いてく)という、良い意味でおおらか・おおざっぱな人生観の人が多いイギリスでは今まで通りサッカーは生活の一部として楽しんでいこうという人が多いようです。

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フレッチャー愛
フレッチャーアイ/イギリス在住ライター

20代のころからイギリス在住。科学者。フットボールに夢中な男の子の母親として奮闘中。ヨーロッパ各地のマーケット(蚤の市)散策、ワイン、見晴らしのよい絶景スポット、特に海が大好き。

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