POSTED BY わたなべ　たい掲載日 JUL 9TH, 2021

泊まれる茶屋!?お茶をテーマにゆるりとした時間があふれる「ホテル 1899 東京」

日本で唯一ともいえる“お茶”をテーマにしたホテルを知っていますか。東京・新橋といえばサラリーマンの聖地。その喧騒を忘れさせる、ゆるりとした時間に包まれているのが「ホテル 1899 東京」です。いったいどんな茶屋体験＆ホテルステイが楽しめるのでしょう。

茶釜が用意されたフロントで茶バリエが点てる至福の一服

ぽわっと灯りがともるエントランス。和風情緒に誘われるように足を運べば、香の優しい香りが広がります。

さりげなく茶器が配された館内は、お茶をテーマにしたホテルならでは。フロアサインだって茶さじを思わすデザインに。

1面ガラス張り、白木を生かした清々しいレセプションは茶室をイメージ。おしぼりのサービスを受けながらチェックイン！　このチェックインカウンターで、ちょっと耳を澄ませてください。グツグツと音が聞こえませんか？

なんと！　フロントに茶釜が用意されているんです。

チェックインカウンターの反対側は、ティーカウンターになっているおもしろみある造り。茶缶を思わす丸テーブルや茶箱、茶器に彩られた空間では、至福のお楽しみが待っています。

なんと、フロントスタッフは“茶バリエ”に早変わり！　抹茶や煎茶を目の前で点ててくれるのです。

なんとも小気味よいお手並み！　和三盆を使ったお茶請けとともに至福の一杯でほっとひと息。宿泊者は15～22時までなら、何度でも利用することが可能。お茶にまつわることはもちろん、ホテルのこと、おすすめスポットのことなど、“茶バリエ”との会話も楽しいもの。

ホテルから出かけるときや帰ってきたときに、毎回利用するゲストもいるのだとか。「客室でもお茶を楽しむことができますよ！　例えば・・・　緑茶成分入りのシャンプーやボディーソープだったり！」とは茶バリエさん。エッ～！　早速客室へ行ってみましょう。

茶室のようなしっとりした空間で4種類のお茶と3種類の水！

案内されたのは、約20平方メートルの「スーペリアダブルB-ENGAWA」。最もホテルコンセプトを楽しめる客室ということで、土間を思わす石のような床が広がり、奥の一段高くなった縁側をイメージした空間にベッドを配した造り。

美しい白木と白壁を基調に、おだやかな間接照明に心が安らぎます。テーブルや椅子はすべてロータイプ。広さ以上の空間を演出し、窓から東京タワーを望める客室も。

ほら、このテーブルの照明も茶せんがモチーフだったり・・・。

丸窓があったり・・・。と遊び心も。

それにしてもこの縁側風の小上がり。ちょっと腰かけたり、靴を脱いだりするのにとっても便利！

水まわりがベッドサイドにある珍しい造りなのですが、“お茶テーマ”の真骨頂がこちらのティーバッグ。煎茶や玉露、番茶などのなかから4種類が急須と湯呑みとともに用意されています。客室でもゆったりと自分のペースでお茶を楽しめるというわけ。

「六煎茶」は全国の厳選茶葉を6種類ブレンドしたもの、「紅優香」は渋みが少なく甘みを感じる紅茶のような味わい、「ほがらか」は和紅茶にローズヒップとハイビスカスをブレンドしたもの。全部で10種類ありますが、レセプションには全部そろっているのでお気に入りを購入することも。

お茶だけでは飽きちゃうよ～という人には、コーヒーとともにお茶請けもそろっていますよ！

さらに驚愕したのがこのお水！　なんと3種類も用意されているのです。スパークリングウォーター、ミネラルウォーター、お茶やコーヒーを淹れるのに最適なピュアウォーター。もちろんお茶を飲むときは、口あたりやわらかなピュアウォーターを使ってくださいね。

バスルームでも“お茶”を満喫？

この丸窓、気になりますよね～。

実はバスルームの窓なんです。アメニティボックスには、MIKIMOTOのクレンジングや洗顔料、化粧水などがいっぱい。緑茶ではなかったけど!?　檜や桜などの入浴剤も用意されているので、温泉気分での～んびりとお風呂も楽しめます。

茶バリエさんが教えてくれたとおり、緑茶成分入りの爽やかなグリーンティーの香りに包まれるペリカン石鹸のシャンプーやボディーソープなどもそろい、客室でも！バスルームでも！　お茶のエッセンスたっぷりにくつろいでしまいます。

チェックアウトは12時！　朝食後ものんびり過ごせる心地好さ

こちらはホテル1階の「チャヤ 1899 東京」。宿泊者はラウンジ感覚でも利用でき、朝食会場にもなるのですが、通りに面した一面ガラスの空間は開放感たっぷり。

ところでホテル名にもなっている“1899”。実は創業年を表しているのです！　明治時代からあるホテルなの？　いえいえ、「ホテル龍名館お茶の水本店」の前身となる旅館の創業年で、「ホテル 1899 東京」はその新ブランド。旅館時代から脈々とおもてなしの心が受け継がれているのです。

オープンキッチンでは、注文が入ってから1杯ずつ丁寧に淹れられるお茶を使ったドリンクをはじめ、お茶スイーツなども。

「濃茶ラテ」（600円～）は、好みの抹茶量を選べるおもしろいラテ。一番少ない3gはあっさりすっきり、5gだとミルクに負けない抹茶が前面に、一番多い6gだとずっしり重い抹茶の風味をダイレクトに感じられる味わい。

2021年7月から再開した朝食ブッフェは、静岡産抹茶を使ったパンやバターの風味たっぷりのクロワッサンなど4種類のパン、10種類前後の料理、スープ、ドリンクなど。サラダやサーモン、スモークチーズ、スクランブルエッグなどのほか、お茶を使ったソーセージやチキンなどがそろい、こちらでもお茶の風味を感じながら食事を楽しむことができます。

茶バリエが点ててくれる抹茶や煎茶、お茶モチーフのデザイン、丸窓や縁側などの日本らしさ、4種類のティーバッグ、グリーンティー香るシャンプーなどのアメニティーなど、お茶の世界を入り口に、毎日から解放される豊かな時間を過ごしてみてはいかがでしょう。

◆ホテル 1899 東京◆
住所：東京都港区新橋6-4-1
料金：1泊素泊まり1名9,500円～　1泊朝食付き1名1万1,100円～
CHECK IN／OUT：15：00／12：00
客室数：63室
アクセス：都営三田線「御成門駅」A4出口より徒歩6分
URL：https://1899.jp/hotels/tokyo/

※2021年7月現在、新型コロナウイルス感染症対策のためサービス体制や料理提供方法などが通常と異なることがあります