POSTED BY ノーヴィス編集部掲載日 AUG 8TH, 2022

『働くのミライ会議 vol.3』から見る「働き方の多様性」の実現に必要なこととは?

コロナ禍を経て、私たちの働き方は大きく変わりましたよね。そんななか、オフィス家具でおなじみのコクヨは2022年7月20日・21日の2日間にわたり、「働くのミライ会議 vol.3」を開催。個性にあわせた働きやすい環境づくりや柔軟な働き方に対応するために必要なことなど、「働くのミライ」についてさまざまな企業とのトークセッションが行われました。2日間で合計8セッションが開催された同カンファレンスの模様を、詳しくレポートします。

目次

「働くのミライ会議 vol.3」について

「働くのミライ会議 vol.3」は、働き方にも多様性が生じている今、「働く」ということについて、今後どのようなアップデートや対応が必要になってくるのかをみんなで模索しようというイベント。7月20日・21日の2日間、オンラインにて実施されました。

今回のテーマは、『考えよう。「働く」の本当の多様性。』。有名企業の代表からアスリートまで、さまざまな業界・業種の代表者が集結し、「働くのミライ」についてのトークセッションが開催。その模様を一部紹介します。

【働き方の多様性】今企業に求められること

(左)コクヨ株式会社 代表取締役社長 黒田英邦さん
(右)Sansan株式会社 代表取締役社長/CEO 寺田親弘さん

初日のSession1「働き方の多様性〜今企業に求められること〜」では、名刺管理サービス『Eight』をはじめ、多領域で企業のDX化推進サービスを提供しているSansan株式会社 代表取締役社長/CEO 寺田親弘さんと、コクヨ株式会社 代表取締役社長 黒田英邦さんが対談。

正解の見えないこれからの働き方について、それぞれが実践している取り組みを紹介してくれました。

寺田さんが大事にしているのは、「場としてのオフィスの重要性は捨てない」ということ。オフィスを重要な場所として捉え、そのなかで働き方の多様性を吸収していきたいと述べました。

「週1or週3の出社を選択でき、週1であればフリーデスクにする」といった、個人のニーズを吸収しながら、会社として"場の持つ力"を維持していく方針をとっているそうです。

一方、コクヨでは「実験カルチャー」という取り組みを進めているそうで、答えのない問いに対し、会社全体で実験をして、その答えを探していると黒田さんは言います。

具体的な施策としては、ビル全体のフリーアドレス化。どこで働いてもOKにすることで個人の自由を尊重し、それが働きやすい環境づくりにつながるのではないかと。実際その取り組みを経て、ここ1、2年間で社員の自律性の高まりを感じているそうですよ。

両者とも、「これが正解だとは思ってはいない」と口をそろえましたが、同時に、1人ひとりの働き方の多様性を止めないことが大事であると述べていました。

【アスリートに学ぶ】結果につながるチームコミュニケーション

元サッカー女子日本代表 澤穂希氏

2日目のSession6「アスリートに学ぶ 結果につながるチームコミュニケーション」には、特別ゲストとしてサッカー界のレジェンド 澤穂希さんを迎え、日本女子サッカーを牽引し世界で戦ってきた経験を基に「多様なメンバーが集まるチームでのコミュニケーション」について語りました。

同セッションには、コクヨ社員6名が参加。各々が抱えるコミュニケーションについての悩みや質問を投げかけ、それに対し、澤さんが自身の経験を通して回答するという流れで進行されました。

さまざまな質問が飛び交うなか、コクヨ社員の1人、亀井さんから「あらゆる国籍・文化が集まるコミュニティで気を付けていたことは?」と質問が。

ダイバーシティという言葉も浸透してきた今だからこそ、聞いておきたい内容ですよね。

15歳で日本代表に初招集され、20歳で既にアメリカに渡った澤さん。早くから外国人と接する機会が多かった彼女がまず気を付けたのは、「わからないことははっきり『わからない』ということ」だそうです。そして、わからないことを真摯に受け止め、学ぼうとする姿勢を大切にしたと言います。

外国人とのコミュニケーションに限らず、日常でもつい"わかったフリ"をしてしまうことがありますが、その結果コミュニケーションがうまく取れないということにつながってしまいますよね。わからないことは決して恥ずかしいことではないので、その気持ちを素直に伝えるのが大事なのではないかと述べました。

また、コクヨ社員の染川さんは、「強いチーム、結果を出すチームはどのようなコミュニケーションの取り方をしているのか」と質問。

すると澤さんは、2011年のW杯優勝時の"なでしこジャパン"を例に挙げ、「本当にいいチームだったと自信を持って言える」と述べました。そのなかで大事にしていたのは、「課題やミスをそのままにしないこと」だそう。

試合中の小さなミスは、ビデオを見てメンバー同士で再確認したり、練習中や食事中でも直した方がいいと思った部分は全員が納得するまで話し合ったりと、常に課題を1つひとつクリアにしていったからこそ、大舞台でも力を発揮できたと感じているそうです。

さらに、個性的なメンバーをまとめるのは苦労しそうですが、なでしこジャパンが1つになれたのは、"目指すべきものがみな同じだったから"とも話していました。チーム内の目標が明確であることが、円滑なコミュニケーションを図るためには必要なのかもしれません。

【メタバース・女性が活躍できる環境づくり】そのほかのセッションにも注目

コクヨ株式会社 経営企画本部 イノベーションセンター オープンラボグループ グループリーダー
    嶋倉 幸平さん(Session 8)

そのほか、近年よく耳にするメタバース空間の可能性についてや、現代の日本企業における、女性が活躍できる環境づくりなど、2日間にわたり延べ21名によるさまざまなセッションが行われました。ここで生まれた多くのヒントが、多様性を尊重しながら「働く」や「働く場」をアップデートしていくための、新たなアクションにつながるのかもしれません。

なお、同カンファレンスは、配信後かなりの反響があったそうで、8月1日〜8月31日(水)の31日間限定でアーカイブ配信も実施されています。気になった人はぜひチェックしてみてくださいね。

これからの働き方について考えるいいきっかけになるかもしれませんよ。

■「働くのミライ会議 vol.3」アーカイブ配信概要
配信日時:2022年8月1日(月)8:00~8月31日(水)23:59
視聴方法:申し込み制(受付期間:8月1日8:00~8月31日17:00) 
URL: https://kokuyo.jp/mirai3_pr

>>>第1回「働くのミライ会議」についてはこちら

>>>第2回「働くのミライ会議」についてはこちら

ノーヴィス編集部
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