POSTED BY ノーヴィス編集部掲載日 SEP 12TH, 2021

【コロナ体験記その2】娘の感染でわかった「用意しておくべき物や知識」とは

これは中学生の娘が「新型コロナウイルス感染症」に罹ってしまった筆者と家族の体験記。前回の記事では、2021年の夏休み中に突然体調不良を訴えだした娘の症状や受診・検査結果、自宅療養中の様子などをレポートし、多くの人から反響をもらうことができました。そこで今回はもう少し詳しく、自宅療養中の過ごし方や行政によるサポート内容、用意しておくと安心できる物などを、筆者と娘の体験をもとに紹介していきます。

目次

新型コロナウイルスに感染。自宅療養を経て回復へ

ある日突然の咳から始まった、中学生の娘の新型コロナウイルス感染症の闘病生活。前回のレポートでは、娘の症状と自宅療養での回復の様子、濃厚接触者に認定された筆者(M)の対策などをお伝えしました。

今回は、この顛末をもう少し詳しく、特に自宅療養中に受けられる行政によるサポートの内容や、用意しておくと安心できる物などを紹介してきます。

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行政(区)によるサポートは?

保健所からの連絡の後、さまざまなサポートを受けることができました。居住地や感染症の状況によって異なるかもしれませんが、今回、東京都世田谷区在住の筆者が受けることができたサポートは次の通りでした。

パルスオキシメーター

パルスオキシメーター

保健所からの電話から2日後、パルスオキシメーターが置き配で自宅に届きました。これは酸素飽和度を測る機械で、重症かどうかを見極めるための手段の一つです。乾電池も入っていてすぐに使えるようになっていました。

ただ、症状がピークアウトしてから届いたので、もう少し早かったらもっと安心できたかもしれません。このタイミングのずれは、筆者の娘がPCR検査を受けたのが遅かったことも原因の一つに考えられます。場合にもよりますが、やはり少しでもおかしいと思ったらなるべく早く病院に連絡する方がいいのかもしれませんよね。

簡単にすぐに食べられる食糧

段ボール2箱の食糧と段ボール1箱の水も、同様に起き配で届けられました。これらは保健所からの電話から3日後。パスタやパスタソース、カップ麺、ご飯、マヨネーズ など、すぐに食べられるものがたくさん。

疾患した本人はもちろん、濃厚接触者として健康観察期間(14日間)が設けられる筆者も外出を控えるべきなので、これは助かりますよね。ただ、量が多いので、具合の悪い人が運ぶのはちょっと大変かも。

健康観察のための電話

保健所から初回の電話をもらった次の日から、毎日2回の健康観察の電話がかかってくるようになりました。電話のプッシュボタンで、自動音声の体調に関する質問に答えていきます。自宅療養期間を終えるとかかってこなくなりました。

自宅療養中の家族がとるべき感染対策とは

家族の感染が発覚したら、まず気になるのが感染予防対策ですよね。疾患者と一緒に暮らしているとさまざまな場面でリスクがあるはずです。筆者宅では、本人は自室で寝ていてもらうことにしましたが、心配で様子を見に行かずにはいられません。

そこで、感染を完全に防ぐことは難しいなかでも、特に次の点に注意して過ごすようにしていました。

24時間マスクの着用

娘は苦しいのか、寝ながらマスクを外してしまうこともしばしば。看病する筆者はとりあえず24時間マスクをしたまま過ごしました。

別の部屋での食事

食事はなるべく別々の部屋で。娘には紙皿、割り箸、紙コップを使い、食べ終わったらそのままビニール袋に入れておくように伝えました。

ゴミの処理・ゴミ出し

ゴミに触れるときはしっかりと使い捨ての手袋をして、なるべく素手では触らないように気をつけました。手袋がない場合はビニール袋で手を覆ってもいいかもしれません。

また、ゴミを出すときは可能な限りゴミ袋内の空気を抜いた上で、しっかり縛って出すようにしました。また、使用済みマスクやティッシュなどのウイルスが直接付着しやすいゴミは、新聞紙や別の小袋に入れてからゴミ袋に入れるなど、より気を使いました。さらに、不燃ゴミやペットボトルなどの資源ごみは、療養期間中またはその疑いがある期間中は出来る限り出すことを控えるようにもしました。

徹底した消毒・手洗い

照明のスイッチやドアノブなど、娘が触れた場所は消毒。除菌ウェットティッシュなども家中に配置しました。タオルなどの共用は避け、洗濯物も触るときは手袋をして、別々に洗う方が安心です。そして一番大事だと考えたのは手洗い。特に鼻や目、口などの粘膜を触る前には必ず手を洗いと消毒をしました。

室内の換気

部屋の換気も大切、日中はなるべく空気の入れ替えを行いました。

準備しておくといいものは?

当然ではありますが、疾患者本人の自宅療養期間中や濃厚接触者の健康観察期間中は、買い物などの外出ができなくなってしまいます。そんな事態に備えるためにも、普段から家にストックしておくと便利だと感じたものをまとめてみました。

使い捨て手袋・ビニール袋

使い捨ての手袋があれば、看病や世話も少し安心です。ビニール袋は手袋の代用にもなるし、鼻をかんだティッシュなどのゴミを捨てるときにも便利です。

紙皿や割り箸などの使い捨てカトラリー

食事をするときは使い捨ての食器を。ちょっともったいない気もしますが、洗い物時の感染のリスクを考えると捨ててしまうほうが安心。捨てる時は必ず二重にして袋に入れました。

消毒用品

感染を防ぐには消毒が大事。消毒や除菌グッズは普段から用意しておけば、外での感染からも身を守ることができますね。

ネットスーパー

今回とても助かったのはネットスーパー。生鮮食品なども届けてくれるので、かなりありがたかったです。筆者が利用したのは、AmazonフレッシュとAmazonライフ。基本的に対面での受け取りとなりますが、インターホン越しに置き配をお願いすると対面も避けることができました。

居住地や場合によっては、利用不可だったり配達に時間を要することもあるので、事前に試しておくことも重要かもしれません。

感染予防対策と早期の判断、知識と用品の貯えも

今回は、中学生の娘が新型コロナウイルスに感染してしまった時の体験をもとに、用意しておきたいものや行政によるサポートの内容、家族のとるべき行動などをレポートしました。

筆者の場合は、かかりつけの病院が夏休みだったことと、疾患した本人に発熱がかったことでPCR検査を受けるのが遅くなってしまったことが一番の反省点。もう少し早く動けば、具合の悪いピークにパルスオキシメーターや、相談窓口などを活用できたのではないかと感じました。

新型コロナウイルス感染症といっても、症状はそれぞれ違うようです。いつもと違うと感じたら、なるべく早く病院に連絡を取り、行動するといいかもしれません。少しでもタイムラグをなくせば、必要なものが必要な時に届けてもらえるのではないかと感じました。

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