POSTED BY 倉田直子掲載日 JAN 26TH, 2021

【世界のニューノーマル最前線オランダ】ロックダウンでセルフカットが必要に

こんにちは。オランダ在住ライターの倉田直子です。コロナ禍がなかなか沈静化しないオランダは、2021年1月現在もロックダウンでさまざまなサービスが停止中。ネイルサロンや美容室などのソーシャルディスタンスが保てないビューティー系サービスも、政府により閉店を余儀なくされてしまいました。それによって引き起こされるあれこれをご紹介させてください。

ヘアスタイルが大爆発

2020年春のロックダウンでも美容サービスが一時閉鎖されましたが、5月から無事に再開できていたオランダ。けれど2020年12月15日から再び、新型コロナウイルス感染者の増加によりロックダウンが強化されました。2021年2月9日まで美容室・理容室ともに営業停止措置がでています（当初は1月19日までの予定が後に延長）。

そんな状態なので、オランダの住人の一部は現在アタマが爆発中！

De 'corona-kapsels' zijn weer helemaal terug

子どもたちも髪が伸び放題になったり、両親にカットされてイケてない髪型にされたりと、さまざまなドラマがあるようです。

筆者もSNSで大人のオランダ人たちに「ヘアスタイルはどうなっていますか？」と質問してみました。女性は数名が「ロングヘアーだから髪型は大丈夫だけど、枝毛がひどい」というようなリアクションをくれました。髪が短い人が多い分、どうやら男性のほうに影響が大きいようで、コメントも個性的。

「毎朝起きると、鏡を見て（爆発したアタマに）驚きます」
「ジャンガリアンハムスターみたいになってます」

などなど、思わず笑ってしまうコメントが寄せられました。

そして、「でも救いは、自分のアタマがボサボサの理由をみんなが知っていること」というのが共通認識のようでした。

夫のヘアカットをアシスト

実は筆者の配偶者も、ぼさぼさ頭に悩んでいました。とある週末、天気が良かったので、バリカンを使って庭でセルフカットを決行。実は彼は床屋もない砂漠での駐在などもしていたので、バリカンの扱いも慣れています。鏡にうつる範囲はサクサク自分で刈っていきます。

けれど後頭部や襟足のほうは、筆者に託されてしまいました。実は筆者はバリカン初体験なので、かなり手元に迷いが出てしまいました。襟足のほうはちょっと申し訳ない仕上がりになってしまったので、彼にはしばらくタートルネックで過ごしてもらおうと思います。
ただし本人は特に不満は無さそうでほっと一安心。さっぱりした爽快感が勝っているようです。

ロックダウンでソーシャライジングも規制されているので（訪問は1日1名まで）、さえない髪型を友人たちに見られることがほとんどないのも救いです。

コロナ時代に必要なスキル？

筆者も短い髪が好きで、春までは長年ショートカットを続けていました。けれど2020年春のロックダウンの際もカットできず苦労したので、第2波（ロックダウン第2弾）に備え、夏の間にボブカットに変身を済ませていました。それでも定期的に髪型のメンテナンスができないのはつらいですが、ショートカットの頃よりは気が楽です。

2021年2月9日以降に美容室が再開しても、コロナ自体が沈静化しない限りは、いつまた美容室が閉鎖されるか分かりません。これからは、いざという時にセルフカットできる技術が必要な時代になるかもしれませんね。

プロの手にゆだねて、好きな髪型でおしゃれできる世の中に早く戻って欲しいものです。

※この記事は、2021年1月の状況に基づいています

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