POSTED BY オオモト ユウ掲載日 APR 16TH, 2022

入門用のセット竿で楽しむマアナゴ狙いの投げ釣り【魚別釣り方指南vol.8】

携行性に優れた竿と糸付きのリールがセットになり、主に釣り未経験者の入門用として販売されているコンパクトロッドセット。そのセットを使用して狙えるターゲットやその釣り方を紹介していこう。今回のターゲットは、天ぷらや白焼きにしておいしいマアナゴ。容姿が似たウナギの陰に隠れているものの、食材としての市場価値はかなり高く、特に生きた個体は高値で取引される。マアナゴは堤防や漁港周りにも多く生息しており、夏にかけては専門に狙う人も多い。とは言っても釣り方はそれほど難しくないので、ぜひ狙ってみよう!

目次

釣りに行く前に覚えておきたいマアナゴの基本情報

マアナゴは古くから食用魚として日本人に愛されており、握り寿司や天ぷらなどで食べたことがある人も多いだろう。北海道から九州までほぼ全国的に生息し、筒を沈める方法や、海底をさらうように網を引く底引き網などで漁獲されている。

釣りの対象魚としては、特に船釣りで人気。これは釣れたアナゴをさばくサービスを行う船宿が多いためで、持ち帰ってすぐに調理できるのが人気の理由である。堤防や漁港で釣れてもこの下処理を面倒がって持ち帰らない人も多いが、絶命した個体であれば実はさばくのはそれほど難しくはない。

夏場が旬とされ、船釣りが盛り上がるのもこの時期。しかし、堤防周りではほぼ1年中釣れ、冬場に釣れる個体のほうが脂乗りがよいと評価する人もいる。

堤防から釣れるアナゴ類にはクロアナゴやハナアナゴ、ゴテンアナゴなど複数種が存在するが、マアナゴは体の側面に白い斑点が並んでいるのでわかりやすい。

マアナゴを釣るならこんな場所!

アナゴは海底の砂や泥に巣穴を掘り、日中はその中でジッとしていることが多い。堤防や漁港周りから狙う場合は、船の通り道になっている場所や、大型船が着く岸壁などが狙い目。また、肉食魚ゆえ、船や魚市場からこぼれるおこぼれを狙って、港内にも多く潜んでいる。

大型港の岸壁や工業地帯に設けられた親水護岸のように、足下から水深がある場所は特に初心者におすすめ。足下近くまでアナゴが寄ることが期待でき、仕掛けをうまく投げられなくても釣果が期待できる。

アナゴは夜行性が強く、基本的には日没後から反応が出ることが多い。それゆえ、日没の少し前に釣り場に入って準備を済ませ、日没前後の数時間を狙うスケジュールで出かけるのが効率的である。

これを揃えればあとは釣るだけ!必要な道具・仕掛け

使用する竿とリールは「コンパクトロッドセット」でOK。道糸はナイロンの3号が巻いてあれば問題なく楽しめる。

仕掛けは8〜12号程度のテンビン付きオモリ、「ウナギ」「三越うなぎ」などの糸付きバリを用意しよう。ハリの大きさは12〜14号、ハリスは3〜4号が結んであるものを選べばよい。これをテンビン付きオモリに結べば仕掛けは完成。糸付きバリには40cm程度のハリスが結ばれているが、短くカットする必要はなく、そのまま結べばアナゴ狙いにはちょうどよい長さになる。

投げ釣りでカレイやアイナメ、イシモチを狙うための市販仕掛けを使ってもよい。ハリ数は2本、全長が1m程度のものを選ぶと扱いやすい。

堤防からのアナゴ釣りでは、竿を2〜3本同時にセットして掛かるのを待つのが普通。そこで、暗闇の中でも魚信を知らせてくれる発光体や鈴がよく使われる。これにより魚信を見逃したり、掛かった魚に竿ごと持って行かれるトラブルも防止できたりするので、竿数分用意しておきたい。

夜間の堤防は薄暗い場所も多いため、竿を直に置いておくと不意に蹴飛ばしたり踏んでしまったりすることがしばしば。柵が設置されている場所を除いては、竿を立てかけておく三脚と重しに使う水汲みバケツも必須アイテムだ。この2つはほかの釣りでも出番が多く、用意しておくと何かと役に立つのでぜひ持っておきたい。

エサはアオイソメが一般的。太いものなら1匹、細いものなら2〜4匹をハリに掛けて狙う。虫エサが苦手な人はサンマやサバ、イカを短冊状に切ったものを用意しよう。アナゴは肉食性が強く、青魚やイカは大好物。虫エサよりもエイやサメが掛かってしまう確率は高まるが、アナゴもよく食うエサなので覚えておこう。

釣り方の一連と覚えておきたいこの釣りの注意点

仕掛けを投じたらオモリを海底まで落とし、余分な道糸を巻き取って待つだけでOK。そのまま10〜20分放置して反応がなければ、多少オモリを引いて仕掛けを動かしてやる。引きずる感触が重くなる場所は海底に窪みがあるなどしてアナゴが集まっていることがあるので、集中的に狙うのもよい。

竿先がビンビンと揺れたら、アナゴがエサにアタックしている証拠。断続的であればすでにハリに掛かっているので、竿を軽くあおってから一定速度で巻き寄せる。途中でテンションを緩めるとハリが外れたり、アナゴが仕掛けに絡みついたりするので、とにかくガンガン巻いて寄せる。

釣れたアナゴは、ハリスに巻きついて仕掛けをぐちゃぐちゃにすることがある。こうなったらそのハリスは使い物にならないので、適当な場所で切ってしまうのが簡単だろう。また、アナゴ類は顎の力が強く噛まれると出血することがあるので、釣れた魚はなるべく直接触らないように注意したい。

持ち帰って食べるならそのまま海水を張ったバケツに入れておき、納竿後に頭の後ろにナイフを入れて血を抜いてしまうのが◎。反応がよい日は仕掛けの消費も多くなるので、予備のハリや仕掛けは十分用意しておこう。

なお、夜釣りでは背びれと胸ビレに毒バリを持つゴンズイが掛かることが多い。釣れた魚はなるべく直接触らないように注意しよう。

>>>「魚別釣り方指南」のバックナンバーはこちら

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オオモトユウ
編集者/ライター/フォトグラファー

スポーツウエアメーカー勤務、雑誌編集などを経てフリーライターに。好きなことを仕事に選び続けた結果、周囲からは「ラクをして生きている」と思われているのが悩み。四国、北海道については愛車で単独周遊済みなので、九州に照準を定めている。旅先での酒場巡りとノルウェー旅行の再開に思いを募らせる日々。

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