POSTED BY 金子愛掲載日 APR 21ST, 2021

【世界のニューノーマル最前線・AUS】市中感染4人でロックダウン!

2021年3月29日、新たな市中感染者が4人確認され3日間のロックダウンとなったオーストラリア・ブリスベン。「たった4人でロックダウン?」と驚かれるかもしれませんが、その甲斐もあって筆者の暮らすクイーンズランド州は、コロナ封じ込めに現状成功しています。具体的な対策やロックダウン時の様子まで・・・、現地から近況をお伝えします。

目次

過去には感染者1名でロックダウンも!

POC / Shutterstock.com

2021年3月29日、クイーンズランド州当局が発表したこの日の新規感染者は4名。これを踏まえ同日17時より、ブリスベン大都市圏(ブリスベン、イプスウィッチ、モートンベイ、ローガン、レッドランド) において3日間のロックダウンが決行されました。「たった4人でロックダウン?!」と驚くのはまだ早い。実は2021年1月には、1名の市中感染者が出たその16時間後にロックダウンを公表、その日のうちに開始しているんです。この時パラシェ首相は、 "Doing three days now could avoid doing 30 days in the future.'' 「今の3日間ロックダウンが、未来の30日ロックダウンを回避させる」と述べており、その迅速な決断力と行動力は実にあっぱれでした。

徹底された「コンタクト・トレーシング」

ChameleonsEye / Shutterstock.com

市中感染が起きた時まず行われるのが、感染者と接触した人を追跡する「Contact Tracing(コンタクト・トレーシング)」。感染者が立ち寄った場所や日時がリスト化され、Qeensland Government のサイトにすぐ公表されます。該当のロケーションを訪れた人は直ちにウイルス感染テストを受けるとともに、自主隔離せねばなりません。

ちなみに、なぜ迅速にトレーシングできるのかですが、それは「私たちが日頃レストランや各施設を利用する際、連絡先を残しているから」です。具体的には施設に設置されたQRコードを携帯で読み取り、専用サイトにアクセス。名前・電話番号・email アドレス・到着日時・滞在時間などを登録。これにより感染が発生した際、迅速に濃厚接触者を追跡。感染拡大を最小限に食い止めることができるというわけです。

ロックダウン生活、すっかり定着したマスク文化

Steve Worner / Shutterstock.com

ロックダウン中は、下記の理由以外での外出は禁止。違反した場合は、$13,345(約110万円以上)もの罰金6カ月の禁固刑を受ける可能性もあります。

1 食料品や医薬品など、生活必需品の購入 

2 仕事もしくは勉学 (自宅で行うことができない場合) 

3 運動 (居住するコミュニティ内のみ) 

4 医療サービスを受ける、または医療ケアやサポートなどの支援業務

またクイーンズランド州全土で、外出時のマスク着用が義務化。これはロックダウンが解除された後も2週間続きました。町を行き交う人の約98%がマスクをしている印象。マスク文化がなかった2020年、パンデミックが始まった当初から比べるとこれは驚くべき光景! 生活スタイルの変化を肌で感じます。

パンデミック宣言から一年以上・・・今、思うこと

不安で不自由、経済的打撃も大きいロックダウン。しかし今回ロックダウンに踏み切った政府の決断を、大多数の人が支持しているようです。SNSを見ていても、「否定」より「賛成・関心」の方が圧倒的に多い。また「Well done, Queenslanders!(よく頑張った、クイーンズランド州の皆んな!)」など、お互いを労う言葉もよく見られます。

パンデミック宣言から一年以上。これはあくまで筆者の個人的な見解ですが、これまで政府の行ってきたさまざまなコロナ対策は、控えめに言っても素晴らしいとしかいいようがありません。また、感染予防を自分ごととして捉えている人も非常に多いです。皆が正しい行動を取り、一丸となってこの窮地を乗り越えようという連帯感。「コロナ禍を経て、今まで以上にオーストラリアという国を好きなった」そんな人はきっと、私だけではない気がします。

参照

Covid: Brisbane to enter three-day lockdown over single infection

What you can do in Brisbane lockdown or risk $13,000 fine

[Photos by Shutterstock.com] 

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金子愛
カネコアイ/ライター

2006年渡豪。役者として映画やミュージックPVなどに出演した後、撮影コーディネーターに。日本ではTV番組制作や旅メディア運営を経験。現在「暮らすように旅して、旅するように暮らす」をモットーに、”暮らし旅ライター”として活動中。紹介記事:https://kenokoto.jp/50354

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