10人に1人が利用経験あり

若者を中心に、幅広い層から支持を集めている電動キックボード。仏メディア「FRANCE24」の2019年度のレポートによると、“パリ市民の10人に1人以上が利用したことがある”のだそう。パリはシェアサービスも普及しているので、今現在は、利用者がこれまで以上に増加していると思います。

筆者が暮らしている地方都市トゥールーズでも、キックボード利用者を目にしない日はないぐらい、普及しつつある移動手段のひとつです。

電動キックボード、なぜ人気？

人と地球環境に優しい無農薬野菜やビオ食品を進んで買い求めたり、古いものを賢く活用したり、ゴミをなるべく出さない生活を心がけたりと、個人レベルでのエコ意識が年々高まっているフランス。

石油燃料を使わない電動キックボードは、環境に優しい乗り物という点が、若い世代を中心に支持を集める理由のひとつ。また、電動自転車と同じぐらい効率の良い乗り物でありながら、小型で小回りがきく点、またこちらでは比較的求めやすい価格帯（200ユーロ／2万6千円程度～購入可能）も人気の理由です。

公道はOK？ 免許は必要？ 

これまではルールも法律も曖昧で、危険なイメージも強かったのですが、死亡者を含む交通事故の多発などにより、2020年7月にフランス政府が新たな規制を設けています。

ざっくりまとめると次のような感じです。

• 12歳以上であれば利用可能
• 最大速度は時速25km
• ライト、ブレーキ、警音器を完備のこと
• 利用の際には保険に加入する必要あり
• 基本的には自転車専用通行帯を走行
• 基本的に車道は禁止だが、自転車専用通行帯がない場合は車道走行可

違反者には最大1500ユーロ（約20万円）の罰金が課せられます。

どう思う？ 電動キックボードは便利、それとも···

Dさん（30代男性／小売業）

2019年に電動キックボードを購入、とても便利で快適な通勤手段だったのですが、あるとき車輪がパンク。修理店には何軒かまわったものの、パーツが見つからず、それからはずっと家に置きっぱなしです。

電動キックボードはパンクしやすいのか、それとも自分が選んだモデルが悪かったのか。人気のある機種を選んだのになぁ···。

Aさん（30代男性／教員）

法律ができたとはいえ、車道だけでなく歩道を走っていたりもするので、電動キックボードは怖いです。

Vさん（20代男性／小売業）

そういえば、こちらの電動キックボードを見ていると、日本の自転車を思い出します。僕は大阪で1年ほど暮らした経験があるのですが、フランスのように自転車専用通行帯がない地域が多いので、自転車の乗り方が怖いなぁと思っていました。こちらのキックボードもそんな感じですね。

日本とはだいぶ異なる、フランスの電動キックボード事情。いかがでしたか？ 電動キックボード·シェアサービスを利用した都内での体験ルポもあわせてどうぞ！

[service-public.fr]　
[youtube.com / FRANCE24]　
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	sweetsholic ライター／パティシエ／ときどき通訳
	海外を放浪しながら気ままな人生を謳歌しているフリーライター、パティシエ。現在の居住地は南フランス。海外のライフスタイルや、各国で学んだお料理などをみなさまと共有できればと思っています。 世界の文化とスイーツ、地中海料理、マレーシアが大好き。 著者のプロフィールを詳しく見る

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