18段の急な階段を上って茶室風呂へ

世にも珍しい「茶室風呂」があるのは栃木県・塩原温泉の「旅館 上会津屋」。創業江戸末期という老舗宿で、日帰り入浴700円（税込）でこの謎めいた「茶室風呂」を楽しめます。

“寂びの湯”と名の付いた「茶室風呂」があるのは、宿の2階。畳敷きの18段ある階段を上る、なんとも心くすぐるアプローチ。

浴場への入り口も風情たっぷり。「茶室風呂」への期待感が高まります！

間違ってハダカで客室に？　ココが珠玉の茶室風呂です！

床の間に床脇の設え・・・。

ちゃぶ台にやわらかい明かりの障子・・・。

下地窓に調度品・・・。

あれ、ハダカなんですけど入るところ間違えたかな？

そんなことはありません！　この茶室の先に、情緒たっぷりの半露天風呂が待ち構えているのです!!

どうです、この静寂と優しい明かりに包まれた「茶室風呂」。湯につかるのがもったいないほどの美しさをもっています。

ひたひたに満ちるやわらかな源泉かけ流し

湯船には無色透明の炭酸水素塩泉の湯がひたひたに満ちています。毎分40リットルを誇る自家源泉は源泉温度が65.1度と高いので加水はされていますが、もちろん源泉かけ流し。

入っているそばから、ふわりとやわらかな甘い温泉の香りに包まれる心地好さといったら、言葉にならないほど贅沢。

ややぬるめに設定されているので、いつお風呂から上がろうか迷ってしまうほど。いつまでもやわらかなお湯に包まれていたいと思わせる素晴らしい欲感です。

濡れても大丈夫な座布団などが設けられた茶室で、ひと息つきながら日がな温泉をゆっくりと楽しめます。

もちろんこの「茶室風呂」のほかに、内湯が完備されているので2つのお風呂を行ったり来たりしながらごゆりと。

◆旅館 上会津屋◆
住所：栃木県那須塩原市塩原745
営業時間：13：00～20：00（日帰り入浴）
定休日：不定休
料金：700円
アクセス：電車／野岩鉄道「上三依塩原温泉口駅」よりゆ～バスで「塩原温泉バスターミナル」下車、徒歩2分　車／東北道「西那須野塩原IC」より国道400号を経由して約20分
URL：http://www.kamiaizuya.com/

※2021年6月現在、新型コロナウイルス感染症対策のため営業時間やサービス体制などが通常と異なることがあります

［All Photos by ©tawawa］

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	わたなべ　たい ライター／エディター／ディレクター
	10代のころ、自転車でメキシコ・グアテマラを縦断し多くのことを学ぶ。それをきっかけに情報誌・旅行誌などで豊富な取材を経験。読者やユーザーの案内役・ナビゲーター的な距離感を大切に、ライフスタイルにヒントやうるおいを与える情報を発信。 著者のプロフィールを詳しく見る

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