新型コロナウイルスのブースターショット（3回目のワクチン接種）に行ってきた

新型コロナウイルス感染症は未だ終息せず、アメリカでは接種済みのワクチンのフォローとして、ブースターショット（追加接種）が推奨中です。ニューヨーク市保健精神衛生局は、6カ月以上前にファイザーまたはモデルナワクチンを2回接種、またはジョンソン＆ジョンソンワクチンを1回接種した成人（18歳以上）にブースターショット（追加接種）を推奨。キャンペーンのさらなる展開、追加接種を受ける時間帯は有給休暇として認めるよう雇用主を促すなど、一般市民が接種しやすい環境を整えようとしています。

アメリカ・ニューヨーク市在住の筆者は、2021年3月23日（火曜日）に1回目の新型コロナウイルスのワクチン接種、2021年4月20日（火曜日）に2回目の接種を受け、2021年11月22日にブースターショット（3回目の接種）を受けました。

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ニューヨーク市では、保険の有無にかかわらず、ワクチン接種は「無料」です。自宅や勤務先の近くのドラッグストア（WalgreensやCVS Pharmacy）でオンライン予約にて可能。地域センターやワクチンバスなど、予約なしで接種可能なところもあります。

筆者の場合は自宅最寄りのチェーン店のドラッグストアで、３回目になるブースターショットを予約しました。予約がなかなか取れなかった１回目の時と違い、オンラインで2日後の接種予約が取れました。

当日は、ドラッグストア内にあるファーマシー（薬局）で受付をして、ブースターショットの接種を待ちます。

すでに２回の接種（ファイザー）を受けているので、これまでと要領は同じ。ワクチン注射は痛くないのですが、翌日から2日ほど接種した腕が痛むので、利き腕でない方がおすすめです。筆者は右利きなので左腕にしてもらいました。

一瞬で注射は終わり、ドラッグストア（walgreens）のロゴ入りの赤いバンドエイドを貼ってもらいました。

この時は2回接種済の記録カードを持参しましょう。ワクチンを３回接種したという記録をカードに書いてもらえます。

NYCにおけるブースターショットに関する疑問のまとめ

ニューヨーク市保健精神衛生局の「ブースターショットの勧め（COVID-19 Booster Shot Recommendations）」から、要旨をまとめてみました。

ブースターショットって何？

ブースターショットとは、6カ月以上前にファイザーまたはモデルナワクチンを2回、またはジョンソン＆ジョンソンワクチンを1回接種後、免疫機能を追加保護するためのワクチンの追加投与のことです。

なぜブースターショットを受けるべき？

ワクチンは、新型コロナウイルスによる重篤な病気、入院、死亡を防ぐのに依然として非常に効果的と言われています。

前回と同じブランドのワクチンを接種する必要がありますか？

いいえ。最初の接種シリーズで受けたワクチンに関係なく、ファイザー、モデルナ、またはジョンソン＆ジョンソンのブースターショットを接種できます（筆者は前回と同じファイザーを選択）。

ブースターショットに副作用はありますか？

ブースターショットの副作用には、1〜3日程度、腕の痛み、頭痛、体の痛み、倦怠感、発熱などがありますが、深刻な副作用は稀と言われています（筆者の場合は接種した腕が2日ほど痛みました。他には副作用なし）。

インフルエンザワクチンなどの他のワクチンと同時にブースターショットを接種できますか？

はい。他のワクチンと同時、または前後でもブースターショットを接種可能です（筆者はインフルエンザのワクチン接種を２カ月前に受けた後、ブースターショットしました）。

ニューヨーク州内で5人にオミクロン株の感染を確認

2021年12月2日、ホークルNY州知事は、同州内に住む5人に新たな変異ウイルス オミクロン株感染の確認を発表しました。ホークルNY州知事は「検査を受け、ワクチンを接種することが最大の対策となる」と語っています。

オミクロン株にブースターショットは有効なのか？

ニューヨーク市保健精神衛生局の「ブースターショットの勧め（COVID-19 Booster Shot Recommendations）」には、筆者を含め皆が知りたいであろう「オミクロン株にブースターショットは有効なのか？」ということは2021年12月3日現在記載されていませんでした。

2021年12月2日、米疾病対策センター（CDC）は、ミネソタ州在住の成人男性の感染確認を発表。ミネソタ州の保健当局によると、感染した男性は「６カ月以上前にワクチン接種を完了し、11月にブースターショット（追加接種）も受けていた」そうです。ワクチン接種済みでも感染した例は、筆者も知人から聞いており、接種したからといって安心はできないようです（ショック）。

感染したミネソタ州在住の男性は、2021年11月19日～21日にニューヨーク市マンハッタンの大型展示場で行われた「アニメNYC」に参加していたことが判明、イベントには約5万3,000人が参加したと主催側が把握（さらにショッキングな事実）。デブラシオNY市長は、「市内でオミクロン株が拡大していると想定すべきだ」として、イベント参加者らに直ちに検査を受けるよう呼びかけています。

次々と現れる変異種に、地下鉄やバスなどの公共交通機関や人混みではまだ気を許せず、ブースターショット済みの筆者もダブルマスクで通勤しています。

[All Photos by Hideyuki Tatebayashi ]　Do not use images without permission.

参照記事
バイデン米大統領、新たな新型コロナ行動計画発表、米国で2人目のオミクロン株感染者確認　ジェトロ（日本貿易振興機構）　2021年12月03日
オミクロン株 アメリカでも相次ぎ感染確認　NHKニュース　2021年12月3日
COVID-19 Booster Shot Recommendations　NYC Health
ＥＵ機関「オミクロン株、デルタしのぎ増殖」…ＮＹ市長は市中の拡大を警告 　読売新聞オンライン　2021年12月3日 12:55

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	青山沙羅 アオヤマサラ／ライター
	はじめて訪れた瞬間から、NYにひと目惚れ。恋い焦がれた末、幾年月を経て、2009年ついに上陸。 旅の重要ポイントは、その土地の安くておいしいものを食すこと。 特技は、早寝早起き早メシ。人生のモットーは、「やられたら、やり返せ」。 プロ・フォトグラファーの夫とNYでふたり暮らし。共同著書『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日（PIE International、2020年3月）』。 著者のプロフィールを詳しく見る

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