POSTED BY オオモト ユウ掲載日 JAN 29TH, 2022

初心者必見!安全と釣果を左右する「潮汐」の基本【釣り入門講座vol.10】

地球の表面は、その7割ほどが海によって占められている。あまりに広大、そして場所によって海底地形が異なるため、その内部の水の動きは非常にわかりにくい。しかし、海水は複雑な要素が絡み合って絶えず激しく動いており、魚の動きも多大な影響を受けている。そこで今回は、釣りを楽しむにあたって覚えておきたい海の動き「潮汐」について、その基本を解説する。釣りだけでなく、海水浴や潮干狩りなど海のレジャー全般に役立つのでぜひチェックしておこう!

目次

海の水が時間によって満ちたり引いたりするその仕組みとは?

降雨や降雪の影響で水位が変動する川や湖と違い、海の水位は定期的に満ち引きを繰り返している。この現象を「潮汐(ちょうせき)」と呼び、漁業や海上輸送、気象などに多大な影響を及ぼす。そのデータは一般にも広く公開されており誰でも入手できる。

そのデータを読む際に知っておく必要がある単語を説明する前に、海の水位が定期的に変動するメカニズムを説明しよう。

定期的な海の水位変化は、主に2つの要素により発生する。

まずは月が地球に及ぼす引力。月から引かれる力が働くことにより、月に向いた側へと海水が集められる。また、地球は1日に1回転という自転運動をしているため、そこで生じる遠心力によって海の水位に高低が生じる。

物理の領域に関する理論ゆえ難しく感じるかもしれないが、「月」と「地球の自転」の2つによって水位変化が生じていることを理解しておけば問題ない。その詳細は専門機関のホームページ(※1、2)などで解説されているので、興味のある人はじっくり読んでみてほしい。

海のレジャーを楽しむ際に覚えておきたい基本の潮汐用語5選

1.満潮・干潮

釣りや海のレジャーに接したことがない人でも、一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。前述のように、海の水位は定期的に変動するが、その日に1〜2回訪れる潮位のピークを「満潮」と呼び、逆に水位が下がり切ったタイミングを「干潮」と呼ぶ。また、満潮と干潮の間で起こる水位変動を「干満差」と呼び、その数字が大きくなるほど、海水の動きが活発と考えてよい。

2.潮位

川や湖などでは水量を「水位」と呼ぶことが多いが、海では「潮位」という言葉を使うのが一般的。標準に対しての水面の高さを示す言葉で、特に水深が浅い場所を狙う場合はこの数字が小さくなるほど浅くなって釣りが難しくなる。潮干狩りや磯遊びでは安全に楽しめる目安として示されることもあり、海のレジャーでは覚えておきたい数字である。ただし、潮時表で示されるのはあくまでも計算上の数値であり、気象状況(台風や低気圧による高潮など)などで変動することもある。単位はcmで表される。

3.上げ潮・下げ潮

干潮から満潮へ向かう潮位が上昇傾向にある時間帯を「上げ潮」、逆に満潮から干潮へと向かう潮位が下降傾向にある時間帯を「下げ潮」と呼ぶ。釣り人は「上げ」「下げ」と呼ぶことが多く、潮位の変動と時間帯を見ながら「上げ7分」「下げ5分」などと狙いの時間帯を絞り込む。

4.潮回り(大潮、中潮、小潮、長潮、若潮)

地球と月との関係や、地球の自転運動によって干満が生じることは先に説明したが、太陽も潮の満ち引きに影響を及ぼす存在である。

上図のように、太陽と月が直線上に重なったタイミングには海水を引っ張る力がさらに大きくなるため、干満差が大きくなる傾向がある。このタイミングを「大潮」と呼ぶ。

逆に太陽と月の位置関係が下図のように直角になると、互いの力を打ち消し合うことになる。これにより潮位変動は小さくなるため、このタイミングは「小潮」と呼ばれ、その中間は「中潮」となる。小潮からさらに干満差が小さくなり、メリハリなく同じ潮の状態が長く続くような日を「長潮」、そこから大潮に向かって潮位差が大きくなるタイミングを「若潮」と呼んでいる。

この潮位変化のリズムを「潮回り」と呼び、「大→中→小→長→若」の順で約半月でローテーションを繰り返す。一般に海水がよく動く大潮や中潮が釣りには良いタイミングとされるが、場所やターゲットによってベストタイミングが異なるので一概には言えない。

5.潮止まり

満潮や干潮の時刻が近づき、海水の動きが乏しくなったタイミングが「潮止まり」。釣り用語では「ソコリ」と呼ぶ人もいる。釣りにおいてはあまり良いタイミングとされずこの時間に休憩したり仕掛けを変えたりする人も多いが、逆に潮の動き始めはチャンスタイムになりやすいので注意が必要だ。

なお、満潮の潮止まりを「上げ止まり」、干潮の潮止まりを「下げ止まり」と呼ぶこともある。

ここで紹介した潮汐の知識は、海の仕組みを語るうえではまだほんの入り口。ただし、これらを覚えるだけでも海への理解度が格段に深まるので、ぜひ覚えておこう!

※1国立天文台RISE月惑星探査プロジェクト
https://www.miz.nao.ac.jp/rise/c/reading/about-tide

2気象庁 潮汐の仕組みhttps://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/tide/knowledge/tide/choseki.html

オオモトユウ
編集者/ライター/フォトグラファー

スポーツウエアメーカー勤務、雑誌編集などを経てフリーライターに。好きなことを仕事に選び続けた結果、周囲からは「ラクをして生きている」と思われているのが悩み。四国、北海道については愛車で単独周遊済みなので、九州に照準を定めている。旅先での酒場巡りとノルウェー旅行の再開に思いを募らせる日々。

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