POSTED BY オオモト ユウ掲載日 MAR 19TH, 2022

入門用のセット竿で楽しむドンコ狙いのリンリン釣り【魚別釣り方指南vol.5】

携行性に優れた竿と糸付きのリールがセットになり、主に釣り未経験者の入門用として販売されているコンパクトロッドセット。以前にその特徴やセッティング方法などを解説したが、今回は消波ブロックや堤防周りの障害物などの暗がりに潜む、「ドンコ」と呼ばれる魚を狙う釣り方を紹介したい。仕掛けを落としたら竿を置いてそのまま放置するだけと非常に簡単なので、入門者にうってつけ。一般的な知名度は低いものの、食べてもおいしく、産地では食卓に並ぶことも多い。アクションに乏しい地味な釣りではあるが、魚が掛かった瞬間の興奮はなかなかのもの。ぜひチャレンジしてほしい。

目次

釣りに行く前に覚えておきたいドンコの基本情報

釣りの世界で広く使われる「魚名」には、さまざまなケースがある。正式名称がそのまま認知されている種が多いが、一部には通称や地方名が釣り人の間で定着してしまった種もある。

今回紹介する「ドンコ」は後者に分類される魚で、正式名称は「エゾイソアイナメ」。ただ、釣り人も漁業関係者も正式名称で呼ぶことはほとんどない。正式名称が「ドンコ」という魚も存在するところが厄介ではあるが、こちらは淡水魚なので混同することはほぼないだろう。

ナマズと深海魚をミックスしたような、ややグロテスクな外見が特徴。目と口が大きく、尾ビレは非常に小さい。どちらかというと寒い地域の海に生息し、房総半島以北でよく見られる。大きいものは35cmほどまで育つ。

鮮度が落ちやすいこともあって広くは流通せず、主に東北や北海道の産地周辺で消費される。きれいな白身も美味だが、冬場に肥大するキモが最大の魅力。キモ和えや炒ったキモを溶き入れた味噌汁「ドブ汁」などで楽しめる。

ドンコを釣るならこんな場所!

ドンコは障害物周りに潜み、身近な場所に落ちてきたり、流れてくるエサに貪欲に食いついてきたりする。その食欲は旺盛で、甲殻類やイソメなどの環虫類、小型魚類、イカなどの軟体系まで動物性のエサはなんでも食べる。

そういった生態の魚ゆえ、堤防や漁港にも多く潜む。海中にある堤防の隙間や大きな石が転がる場所は狙い目だ。また、水揚げされた魚のクズなどが溜まる魚市場の周りもポイントになる可能性が高い。

基本的に夜行性が強い魚ゆえ、夕方以降に狙うのがベスト。ただ、消波ブロックが折り重なるように入れられている場所は常に海中が暗いので、日中でも釣果が望める。なるべく深くまで仕掛けが落ちる穴の方が、釣果が出る傾向があり、さまざまな場所に仕掛けを落としてみるのがコツだ。

これを揃えればあとは釣るだけ!必要な道具や仕掛け・エサ

竿とリールはもちろん「コンパクトロッドセット」。この釣りは岩や構造物の隙間をピンポイントに探るので、竿の長さはそれほど必要なく、1.5〜1.8mが適当だ。道糸は購入時にリールに巻かれているものをそのまま使えばOK。

仕掛けに必要なのは、エサの付いたハリを沈めるためのオモリ、糸付きのハリ、道糸と糸付きバリとをつなぐサルカンの3アイテム。

オモリは「ナス型」「小田原型」という名称のものがベスト。重さは狙う場所によっても異なるが、6〜15号(約22〜56g)から選ぼう。

ハリはあらかじめ糸が結んであるものが便利で、「丸せいご」「チヌ」といった銘柄がよく使われる。ハリの大きさは「丸せいご」なら13〜15号、「チヌ」なら3〜6号くらいが使いやすいだろう。これらのハリには3〜5号のハリスが結んである場合が多く、そのまま使って問題ない。

道糸とハリス、オモリを結んだ糸の3本を結節できる三又状のサルカン(トリプルサルカン、三又サルカンなど)を使用して仕掛けを作る。結節はいずれも「チチワ結び」作った輪をくぐらせる方法でOKだ。

オモリに結ぶ糸は「捨て糸」と呼ばれ、仮にオモリが引っ掛かってもハリや掛かった魚を回収する仕組みになっている。そのため捨て糸は道糸よりやや細めにするのが基本だが、面倒ならリールに巻いてある道糸を3mほど切っておいて適宜カットして使えばよい。

仕掛けの全体像は写真のとおり。オモリを結ぶ捨て糸は、ハリスより5cmほど長く取る。ちなみに、この写真の仕掛けはハリス15cm、捨て糸は20cm。まずはこのバランスをベースにして仕掛けを組めば、たいていの場所で通用する。

エサはサバやサンマ、イカなどを短冊に切ったものや、オキアミ、アオイソメなどがよく使われる。このなかから2〜3種類用意して、その日の当たりエサを探すのがベストだ。

釣り方の一連と覚えておきたいこの釣りの注意点

釣り方は、めぼしい場所に仕掛けを落として待つだけ。オモリが着底、または穴の中を落ちきるまで糸を出し、落ちるのが止まったら余分な糸を巻き取る。あとは竿を堤防に直接置いて魚が掛かるのを待てばよい。

ただ、ずっと凝視するのは疲れるので、竿を置く際に竿先にクリップ付きの鈴を装着しておこう。「リンリン釣り」という呼び名は魚が掛かった際に鳴るこの鈴の音がその由来で、リンリンという音が聞こえるとにわかに興奮が高まる。

魚が掛かったら「グングン!」という感触が伝わるので、ひたすらに巻き上げる。のんびりしていると障害物の隙間に逃げ込まれてしまうので、抵抗するスキを与えずに水面まで浮かせて取り込もう。

なお、消波ブロックは足元が不安定なうえ、落下すると命に関わる事故に直結する。よほど慣れていて安全装備を万全にしない限り、くれぐれも上には乗らないこと。また、根掛かりが多い釣りなので、オモリやハリの予備は十分に用意しておこう。

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>>>【釣り初心者必見】マニアがおすすめ釣具や竿・餌を徹底解説!

オオモトユウ
編集者/ライター/フォトグラファー

スポーツウエアメーカー勤務、雑誌編集などを経てフリーライターに。好きなことを仕事に選び続けた結果、周囲からは「ラクをして生きている」と思われているのが悩み。四国、北海道については愛車で単独周遊済みなので、九州に照準を定めている。旅先での酒場巡りとノルウェー旅行の再開に思いを募らせる日々。

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