POSTED BY sweetsholic掲載日 APR 2ND, 2021

【世界のニューノーマル最前線・南仏】ある日突然、自由を奪われたら? この1年をふり返って

南フランスより、ボンジュール! 海外在住ライターのsweetsholicです。ある日突然、首相から「明日から、会社と家の往復と食料品の買い出し以外の外出を禁止します。違反したら、罰金です」と告げられたら、みなさんはどう感じますか? ここフランスでは、そんな息苦しい生活が、この1年で日常になりつつあります。この1年をふり返り、フランス在住者がコロナ禍で感じることをお伝えします。

目次

フランスの現状

空き店舗が目立つトゥールーズ市内の目抜き通り(2021年3月30日)
©︎sweetsholic

2020年2月中旬に新型コロナウイルスによる、フランス国内初の犠牲者が出てから1年余りが経ちました。2020年末よりワクチンが出回り始めたものの、感染力が強いとされるイギリス変異種の急激な増加(※2021年3月末現在はコロナの8割以上がイギリス変異種)により感染・死亡状況の悪化、これに伴い、地域的なロックダウン(※現在はパリを含む19県)が決行されるなど、まだまだ落ち着く気配がありません。

2021年3月31日夜には、マクロン大統領がテレビ演説を行うことが予定されており、3度目の全土ロックダウン説がささやかれています。現時点での感染者数は約460万人、死者は約9万5千人に上ります。

1年をふり返って・・・

仏全土では、これまでに2020年3月17日~5月10日、2020年10月29日~12月15日の強制的な外出禁止(ロックダウン)が2度行われています。

“アポなしでも抗原検査可能”と書かれた横断幕。トゥールーズ市内の薬局 
©︎sweetsholic

日本の緊急事態宣言とは異なり、強制的なロックダウン中は、仏政府の規定事項に違反すると罰金の対象となります。ロックダウン中のある日、閉鎖中の公園をサッと横切ろうとしたら、警察官に「そこを通ったら罰金ですよ」と注意されたことも。き、き、厳しい〜!

また、これまでは一般的なフランス人とは無縁だったマスクも、2020年9月以降は公共の場での着用が義務化。違反すると、こちらも罰金です。

フランス全土では、夕方19時~早朝6時までの夜間外出禁止が継続中で、飲食店や娯楽施設も、依然として閉鎖したままの状態です。

もしも、ここが日本だったら?

Ned Snowman / ©︎Shutterstock.com

日本の緊急事態宣言下の状況とはだいぶ異なるので、こちらの状況が想像しにくいと思います。

そこで、日本を舞台にしたフランスの現状の分かりやすい例を挙げてみましょう。

日本を舞台にしたフランスの現状はこんな感じ

ファミレスに居酒屋、カラオケにショッピングモールも基本的に閉まっているので、ずっと行けません。外出中にのどが渇いてもスタバ内では飲食できずにテイクアウト、お腹が空いてもテイクアウトして道端でサッと食べるか、帰るまで我慢。

飲食店や娯楽施設がそんな状況ですから、美術館や博物館、映画館などの文化施設へ行く楽しみもありません。しかも門限は19時(※2021年3月中旬までは18時でした)なので、それまでに帰宅しないといけないのです。

親に行動を制限されているような、まるで小学生のような生活が1年以上も続いているのです。

長期に渡る自粛生活とストレス

そんなわけで家にこもることが圧倒的に増え、ひとりだったら、絶望的な考えもよぎりそう・・・と言っても大げさではない状況で、コロナ禍の自粛生活による辛さから、自殺する人が増えているのも事実です。

また、どこの国もそうですが、誰かと一緒に暮らしている場合でも、自粛生活のストレスからか家庭内暴力の割合も増えています。

フランス在住者が感じること

筆者が暮らしている南西部の都市トゥールーズでは、この記事を執筆中の2021年3月30日現在はロックダウン中ではありませんが、緊急事態宣言が発出されていたときの首都圏と比べても、温度差を感じることが多々あります。

自由に動けないことには慣れつつあるものの、やはり辛いのは、外食できないことです。仕事や家事で忙しくても、頑張って作るか、出前をとるかの二択。飲食店が閉鎖されて初めて、外食することは息抜きでもあり、楽しみのひとつだと気がつきました。大勢でにぎやかに食事できないのも、本当にツラい。

地中海に浮かぶ美しき孤島・マルタ共和国

また、旅行の楽しみがなくなったのも(※行けないことはありませんが、感染リスクを考えると控えるように)かなりのストレスです。隣国スペインのバルセロナを訪れたり、イタリアのシチリア島やマルタ共和国などの景勝地をめぐる地中海クルーズや東京への帰省は、楽しみでもあり、日々の活力でもありました。

この1年をふり返ると、そんな辛いことばかりが頭をよぎります。

でも、本当に辛い思いをしているのは、第一線で活躍している医療従事者の方々やコロナと闘っている感染者の人たちです。そのことを忘れないよう、気を引き締めて、ニューノーマル時代を生き抜いていかなくてはなりません。

[Photos by Shutterstock.com] 

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ライター/パティシエ/ときどき通訳

海外を放浪しながら気ままな人生を謳歌しているフリーライター、パティシエ。現在の居住地は南フランス。海外のライフスタイルや、各国で学んだお料理などをみなさまと共有できればと思っています。 世界の文化とスイーツ、地中海料理、マレーシアが大好き。

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