POSTED BY オオモト ユウ掲載日 SEP 30TH, 2021

【釣りの今を斬る】無知は危険!釣り人の身近に潜む要注意な危険生物vol.3

生物には種の数だけ生存戦略があり、前回(【釣りの今を斬る】無知は危険! 釣り人の身近に潜む要注意生物vol.1、2)まではその一例として他の生物にとって有毒な成分を隠し持つ魚類や水生生物を紹介してきた。
今回紹介する5魚種も、知らずに手を伸ばせば痛い目に遭うことは必至。幸いなことにいずれも毒は持ち合わせていないものの、場合によっては病院送りにされた事例もあり油断はできない。自然相手のレジャーにおいては知識の有無が身の安全を左右する。ここで紹介する顔にピンときたらうかつには手を伸ばさないこと。せっかくの釣果が苦い思い出にならぬよう、必ず覚えて出かけよう。

目次

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堤防や磯の浅場をウネウネと徘徊する・海のギャング「ウツボ」

千葉県以南の温暖な海に生息する斑模様の蛇のような魚。磯や堤防に隣接する浅い岩礁帯に潜み、夜になるとエサを求めて盛んに行動する。肉食性が強く、魚類から貝類、甲殻類、タコなどの軟体類まで何でも食らいつく。

釣り人からは「海のギャング」とも呼ばれているが、千葉や高知など一部の地域では食材として需要があり、ゼラチン質たっぷりの白身は煮付けや唐揚げでおいしく食べられる。ただ、部位によっては小骨が多く、捌くには少々慣れが求められる。

注意すべきは口先に並ぶ鋭い歯。「噛まれて長靴に穴が空いた」、「歯が指先に当たって血が止まらなかった」といった釣り人の体験談は数知れず、とにかく素手で触ってはいけない危険魚である。全身を使って抵抗するため仕掛けをぐちゃぐちゃにしてしまうが、無理にほどこうとせず、糸を切って海に帰すのが無難だ。

細長い銀ピカボディの先に鋭い歯! 触るもの皆傷つける「タチウオ」

ギラギラと煌めくメタリックカラー、大きいものでは1mを超える細長い魚体から「太刀魚」と名付けられたこの魚。北海道から韓国沿岸まで広い海域に生息し、食用として高い需要がある。夏〜秋に港湾部の岸壁などから狙え、専門の遊漁船なども出て釣魚としても人気を集めている。

小魚やイカなどの軟体系を捕食する肉食魚であり、立ち泳ぎのような姿勢から頭上を泳ぐエサを捕食する。その口にはカミソリのような切れ味鋭い歯が並び、特に前歯は湾曲して獲物を捕えやすい形状になっている。その切れ味はまさしく刃物。通常使われるナイロン製やフロロカーボン製の釣り糸は切られてしまうため、専用のワイヤーまで販売されているほどだ。

当然、ハリに掛かっても素手で触るのは厳禁で、ペンチや魚つかみなどの利用が絶対。歯に軽く触れた程度でも血が止まらないほど深い傷になるので、決して手を近づけないよう心がけたい。

ギザギザの歯で小魚を襲いまくる外洋のスプリンター「サワラ」

春以降に産卵期を迎えて漁獲量が増えることから、魚へんに「春」と書くサワラ。北海道以南の日本全国の海を回遊するサバ科の大型魚で、大きいものは1m以上まで成長する。

食材として需要が高く、まとまった漁獲も望めるため市場への流通も多い。西京味噌に漬け込んだ身を焼いて食べる「西京焼き」の材料としてもよく知られる。

顔つきや身体の模様などは同じ科に分類されるサバに似ているが、大きく異なるのがその歯。ノコギリのような歯が上下の顎に並んでおり、その歯に触れた釣り糸はいとも簡単に切れてしまう。魚食性が強い種ゆえルアーでよく釣れるが、ハリを外す際は釣り用のラジオペンチ(一般的なペンチよりくわえ部が長いもの)を使うのが安全と言えよう。

浅場に群れる小魚ながら実は旨い! ただし歯は鋭めな「ムツ」

梅雨〜秋にかけて、房総半島や伊豆半島など太平洋岸の堤防や磯場で釣れるムツ。岸近くの浅場で釣れるのはせいぜい20cmまでの幼魚だが、水深200m以深に生息する成魚は1m近くまで育つ。

ほどよく脂が乗ったその身は煮付けにしておいしく、小さくても食材としての価値は十二分。塩焼きや唐揚げにしてもおいしく、地域によっては専門に狙う地元師もいるほどだ。

堤防などから釣れるのは20cmに満たない幼魚が多いものの、やがては大型肉食魚へと成長するためその歯は鋭い。といってもタチウオやウツボほどではなく、深い傷を負わされる恐れは低いが、ハリを外そうと口内に指を突っ込んだりすると一太刀浴びせられる可能性は十分。やはり魚つかみと専用ペンチの利用をおすすめする。

クチバシ状に伸びた口先に鋭い歯! ちょっとアブない旨魚「カマス」

夏から初冬にかけて岸近くの浅場を回遊し、イワシやキビナゴなどの小魚を捕食するカマス。独特のクセがある身で食材として人気があり、特に干物の材料として見かける機会が多い。岸から釣れるのは主にアカカマスとヤマトカマスの2種類で、いずれも15〜35cm程度の個体が多い。ルアーにもよく反応するため、捕食行動が活発化する日の出・日没前後を狙って出かける人が多い。

細長く伸びたアゴの先には鋭い歯がいくつも並んでおり、これを使って小魚などを捕らえる。その鋭さゆえ不用意に手を近づける行為は避けたほうがよく、ハリを外す際も魚つかみを利用したいところ(写真は歯の撮影のために素手でつかんでいる)。

また、手でつかむと細かい鱗がボロボロと剥がれて手に付くので、その点を考慮しても魚つかみやフィッシュグリップの利用をおすすめする。

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オオモトユウ
編集者/ライター/フォトグラファー

スポーツウエアメーカー勤務、雑誌編集などを経てフリーライターに。好きなことを仕事に選び続けた結果、周囲からは「ラクをして生きている」と思われているのが悩み。四国、北海道については愛車で単独周遊済みなので、九州に照準を定めている。旅先での酒場巡りとノルウェー旅行の再開に思いを募らせる日々。

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