宇宙に行ったパン・アキモトの缶詰

今回購入したのは「宇宙のパン」。栃木県に本社工場を構える「パン・アキモト」が開発したものです。

1995年、同社が阪神淡路大震災の際に「パンを届けて支援しよう」と焼きたてのパンをトラックに積み被災地へ届けたところ、3分の2ほどのパンが食べられる前に傷んでしまったそだそう。この時の悔しさや、やわらかくておいしいパンが食べたいという被災者の声から、試行錯誤を繰り返し、長期保存可能でやわらかく焼き立てパンのおいしさを味わえる「パンの缶詰」が誕生したのです。

同商品は、新潟県中越地震の際に被災者にどけられ、喜ぶ顔がテレビで放映されたことでも注目を集めました。その安心・安全を追求したことが評価され、2009年にはスペースシャトル「ディスカバリー号」に宇宙食として積まれたころでも話題となりましたよね。

1缶（100g）あたりエネルギーは365kcal。これならしっかり栄養補給ができるはず。また、保存期間はなんと37カ月！　これは防災用品としても超優秀なのではないでしょうか。

缶の中身やいかに？

缶切り不要のプルタブ式。簡単に開けられるので道具が手に入りにくい被災地や宇宙でも心配ありません。

封を開けるとミルクの甘い香りが漂います。

脱酵素剤を取り除くと出てくるのは紙に包まれたパン。この包み紙は、耐熱性があってパンに適度にくっつき、水に濡れても破れない紙を求め、海外にも足を運び、やっとのことで見つけたものだそう。

包み紙を引っ張ってパンを取り出します。缶いっぱいにみっちりと入っているので少し力を入れて引っ張らないと出てきません。

パンは紙に包まれていたので缶にくっつくことなくきれいに取り出せました。

こちらが缶の中に入っていたパン。包み紙を剥がしてみましょう。

まずは周りの紙を剥がします。

底にも紙が付いていました。

おお、置いてみるとなんだかちょっとおしゃれなパンっぽい。

缶詰に入ったパンは、本当においしいの？

さて、缶詰に入ったパンは本当においしいのでしょうか？　早速ちぎってみると、めちゃくちゃやわらかい！　このやわらかさを長期間保つとは、ものすごい技術ですよね。

一口食べてみると、しっとりとしていて甘いミルク風味のパン。これはきっと子どもも大好きな味です。

トーストしてみた

せっかくなのでトーストして食べてみようと思います。トースターで焼くとこんがり焼き色がつきました。

じんわり溶けるバターがしょっぱくて、パンの甘さが引き立ちます。これはトーストもありですね！

どこまでも被災者のことを考えたパン・アキモトの「パンの缶詰」。宇宙でもきっと大活躍してくれること間違いなしですよね。

【宇宙食】スペースブレット 宇宙のパン（ミルク）（OP-21）
価格：648円（税込）
https://spacegoods.net/SHOP/OP-21_01.html

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	夫一人、子ども一人、犬一匹と一緒に暮らしています。いつでも楽しいことを模索中。ストレスは歌って発散。大体いつも歌ってます。 著者のプロフィールを詳しく見る

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