POSTED BY オオモト ユウ掲載日 DEC 18TH, 2021

ハリや糸の「号」とは?知っておきたい単位を解説【釣り入門講座vol.6】

前回まではビギナーが扱いやすい「コンパクトロッドセット」の詳細や、エサの種類、基本の結び「チチワ」の解説など、釣り初心者向けの知っておきたいトピックを紹介してきた。今回はハリや糸、竿などの道具選びで必ずチェックすることになる「号」などの単位について。釣りのシーンでは、日本では馴染みの薄い「フィート」や「ポンド」などの単位に出くわすこともあるので、合わせて紹介したい。

目次

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ハリも糸もオモリも、果ては竿に至るまで使われる「号」とは?

日常生活でも使われる「号」という言葉。「国道●号」というように道路の略称に使われたり、「新年特別号」などと出版物の発行順を示す場合に用いられることが多く、普段の生活のなかでも目にする機会はそれなりにある。

しかし、釣りに関わる言葉においてはその機会が特に多くなる。釣りに関する道具は、その大きさや太さを示す単位として「号」が広く普及しており、使われ方が多岐に渡るがゆえに入門者を混乱させる。その使用例と定義を個別に見ていこう。

【1】オモリ

近年は初心者にもわかりやすいよう、重さを示す一般的な単位である「g(グラム)」を目にする機会も増えているが、依然として釣りに使われるオモリの単位表記としては「号」が圧倒的。その由来は、戦前の日本で使用されていた尺貫法にあり、戦後にメートルやグラムが普及する過程で新たに定義されたものである。

オモリにおける「1号」はグラムに換算すると3.75g。堤防からのチョイ投げなどで使用頻度が高い6〜8号は22.5~30g、サビキ釣りでよく使われる3〜5号は11.25〜18.75gとなる。なお、球状で中央に割れ目が入った「ガン玉」と呼ばれる小型のオモリに関しては、同じ「号」でも基準が異なるので注意したい。

【2】糸

釣り糸に関して使われる「号」は、糸の太さ(直径)を示す単位表記。糸の太さはそれを巻くリールのラインキャパシティ(糸を巻いておける量)にも直結するので覚えておく必要がある。

現在、釣り糸として主流を占めるナイロンなどの化学繊維が登場する以前は、天蚕糸(テグス。野生のガの幼虫が作る繭から取り出した糸。室内で養殖した個体に由来するものは「絹糸」となる)が使われており、直径を計測する術がなかったこともあって一定量の重さによって太さの選別が行われていた。

その名残が現在の基準となっており、平成後期には「1号=標準直径0.165㎜」という基準規格が業界団体によって定められた。厳密に言うと、「PE」と呼ばれる組糸(数本の原糸を撚り合わせて1本に組み上げたもの)では少々異なるものの、大きく変わるものではない。まずはこの基準を知っておこう。

【3】ハリ

釣りバリも「号」を単位とするアイテムのひとつ。かつては「大」「中」「小」などとそのサイズが明確な単位表示も見られたが、現在はほとんど見られない。

ハリにおける「号」表記は、基本的に大きさ(サイズ)を示すもの。ただし、その数字設定にはハリ全体に共通する明確な基準が設けられているわけではなく、ハリの種類や製造メーカーによって大きく異なる。

とはいえ、どのメーカーでも製造されていて、釣りバリの基本形とされる銘柄(チヌ、袖、丸セイゴなど)に関してはサイズ感にバラつきが少なく、一定の基準にはなる。

【4】竿

竿の性格や性能を決める要素として、「長さ」のほかに「強さ」が差別化されている。竿に使われる「号」はその強さを示す単位。具体的には、どのくらいのオモリを背負う(投げる)ことができるかや、どのくらい太いハリス(ハリに直接結ぶ糸のこと)に対応するかによって、決められている。

ただ、竿は釣り方に応じた設計がされているため、竿の種類ごとに基準が異なる。そのため専門メディアでは「磯竿●号」や「投げ竿●号」という表記をすることが多い。

日本の日常ではほぼ無縁!?釣りの現場で飛び交う「海外由来の単位」

【1】フィート(ft)

竿の長さを示す際に使われる単位が「フィート」。日本ではあまり使われないもののアメリカやイギリスでは多く使われており、その影響でルアーフィッシング関連商品でよく使われる。

1フィートは約30.4cm。ブラックバス狙いでよく使われる6~7フィートの竿はおおむね1.8〜2.1mと考えればよい。

【2】インチ(in)

車のタイヤやテレビやモニターのサイズの単位として用いられ、耳にすることも多いインチ。フィートと同様にアメリカなどで使われており、主にルアーのサイズを示すものとして定着している。

1インチは2.54cmであり、3インチのルアーなら7.62cm、4.5インチなら11.43 cmと考えればよい。ちなみに1フィートは12インチであり、竿の全長表記で「7フィート6インチ」と表記されたものは30.4cm×7+2.54cm×6=228.04cmとなる。

【3】オンス(oz)

こちらも海外でよく使われる単位で、重さを示すもの。主にルアー用のオモリや「メタルジグ」と呼ばれる金属製のルアーの重量表記に使われる。

1オンスは約28.35g4分の3オンスなら21g、4分の1オンスなら約7g、16分の3オンスなら5.25gとなる。

【4】ポンド(lb)

オンスと同じく重さを示す単位がポンド。「パウンド」とも発音され、格闘技などで耳にしたこともあるだろう。1ポンドは約453.6gとされ、オンスの16倍に該当する。

釣りにおいては糸の強さを示す単位として使われる。日本では「太さ」を示す単位として「号」が普及したのに対し、海外では「強さ」を示す単位として「ポンド」が普及した。そのため最近の釣り糸は、特にルアーフィッシング用において併記がされていることが多い。

目安としては「4ポンド=1号」。ただし、PEラインは組み込む原糸の数などで強度が変わり、そもそも引っぱり強度が高いこともあって「12ポンド」の表記であっても製品によって0.6〜1.2号程度まで差異が見られる。

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オオモトユウ
編集者/ライター/フォトグラファー

スポーツウエアメーカー勤務、雑誌編集などを経てフリーライターに。好きなことを仕事に選び続けた結果、周囲からは「ラクをして生きている」と思われているのが悩み。四国、北海道については愛車で単独周遊済みなので、九州に照準を定めている。旅先での酒場巡りとノルウェー旅行の再開に思いを募らせる日々。

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