POSTED BY Mayumi.W掲載日 DEC 21ST, 2020

「イナゴの佃煮」思い出の味で原点回帰!?【初めて昆虫食 笑劇実食ルポ】

イナゴの甘露煮缶詰

最近何かと話題の昆虫食。栄養価も高く、飼育に手間もかからず地球にも優しいサスティナブルなスーパーフードとして注目を集めています。そこで、自称体当たりルポライターの筆者(千葉県出身・昆虫食はイナゴ/コオロギ/ハチ/ワーム/カイコ/タガメ/ダイオウグソクムシにパワーアップ)が、気になる昆虫フードを試してみるシリーズ企画をスタート!5回目の今回は昆虫食の原点に立ち返り、イナゴの佃煮にスポットを当ててみました。

目次

思い出のイナゴの佃煮

前回の昆虫飲み会で少々やり尽くした感のある筆者、今回は、個人的に昆虫食の原点と考えている「イナゴの佃煮」について書いてみます。

そもそも、筆者の初めての昆虫食体験は小学校の給食の時間に遡ります。そこにあったのは、どこかのお土産として先生がおもむろに出したイナゴの佃煮。イナゴを食べる習慣のない地域だったので、当然クラスメイトたちは阿鼻叫喚。そうはいっても、残すことは許されず、みんなで泣く泣く食べた思い出があります。

さて、子どものころ、イナゴを捕まえて佃煮にして食していたという友人のCちゃんに話を聞いてみます。Cちゃんがイナゴを食べていたのは茨城に住んでいた頃。C母によると、捕まえたものではなく、買ってきたイナゴを佃煮にしていたそう。生きたままのイナゴを茹でて、脚とはねをとり、炒った後に甘辛く味付けすればできあがり。

ここで疑問。鍋からイナゴが脱走したら、キッチンがカオスになるのでは? でもご安心ください。イナゴは手拭いを袋状にしたものに入れられた状態で売っていて、袋ごとお湯にドボンと入れて茹でるとのこと。イナゴにしてみたら釜茹での刑です。

特に茨城の名産なわけでもなく、お米を作っているところならどこでも食べていたのではないか、とのことでした。定かではないけれど、1kg10円くらいだったんじゃないかな?とも。それはお安い!

お米にとっては害虫で、大量発生しやすいイナゴを食材にするのは理にかなっていますよね。先人の知恵、恐るべし。米作りに農薬が使われるようになってあまり出回らなくなったようです。

そんなCちゃんも今では「もう食べられる気がしないけど、100万円くれるなら食べる」だそうです。

井の頭公園で発見!イナゴの缶詰

「井の頭公園にイナゴの自販機あるよ」そんな情報をもとに、イナゴを求めて井の頭公園までやってきました。ウロウロ探していると・・・。

パンの缶詰の自販機

ありました! パンの缶詰とかぬいぐるみもなども一緒に販売されていて、なんだかファンキーな自販機です。買って行く人は、いるのでしょうか?

自販機のイナゴの甘露煮と蜂の子の花九曜煮

イナゴの甘露煮の他に蜂の子もあります。2,800円、高っ! 今回は、予定通りイナゴの甘露煮(900円)を購入して持ち帰ります。

筆者、思い出の味を再び

イナゴの甘露煮缶詰

なんだかレトロで可愛い缶詰。

缶の中のイナゴ

プルタブを開けると、フタにもくっついて飛び出してこんばかりのイナゴ。みっちり入っています。脚も翅もついているタイプのようです。

小皿に乗せたイナゴ

定食の小鉢にしてみても・・・うん、違和感ないですね。

お米の上のイナゴ

お米が大好きなイナゴさん、ご飯の上で心なしか幸せそう。100万円はもらえないけど食べてみます。

ご飯と一緒に口に入れると、パリッとした歯応えに、甘辛い味が染みていてかなりおいしいです。やっぱりお米とイナゴは相性抜群! 例えるなら、おせちの田作りをもう少し軽い歯応えの海老にした感じ。思い出の味、まったく覚えていませんでした。

おにぎりにするとさらに食べやすいですよ。イナゴは苦しそうですが、お米に埋もれるなら本望でしょう。

大皿に入れてしれっと食卓に出してみましたが、夫は「もうホントにやめて!」と叫び、娘は「今度は何?」と冷静に覗き込みます。女子の方が順応性が高いのでしょうか・・・。

思い出の味にしばしほっこりしつつ、次はどうしようかなと頭を悩ませる筆者なのでした。

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[All photos by Mauimi.W & shutter stock]

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Mayumi.W/ライター

夫一人、子ども一人、犬一匹と一緒に暮らしています。いつでも楽しいことを模索中。ストレスは歌って発散。大体いつも歌ってます。

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