POSTED BY オオモトユウ掲載日 SEP 23RD, 2021

【釣りの今を斬る】無知は危険！釣り人の身近に潜む要注意な危険生物 vol.1

長引くコロナ禍の影響で屋外の遊びが注目され、釣りの入門者が急増している。どんな遊びでも入門者が覚えなければいけないルールや注意事項は多いが、とくに自然を相手にする遊びでは知識不足が思わぬ危険を招く。天候の変化に対する意識や、安全対策の充実が注目されるが、危険な水生生物に対しての知識も自分の身を守るうえでは重要である。秋は海水温が高く、危険な生物がハリに掛かる可能性がグッと高まる時期。釣りに出かける前に、遭遇する可能性が高い危険生物の顔ぶれを確認しておこう。

カワイイ顔して毒針を標準装備！　堤防釣りの定番毒魚「ハオコゼ」
外見はナマズそっくり！　毒針を携えて夜の海を徘徊する「ゴンズイ」
海藻を食べ尽くすうえにヒレが超危険！　とにかく厄介な「アイゴ」
毒魚の被害に遭わないための心得と対策

カワイイ顔して毒針を標準装備！　堤防釣りの定番毒魚「ハオコゼ」
外見はナマズそっくり！　毒針を携えて夜の海を徘徊する「ゴンズイ」
海藻を食べ尽くすうえにヒレが超危険！　とにかく厄介な「アイゴ」
毒魚の被害に遭わないための心得と対策

カワイイ顔して毒針を標準装備！　堤防釣りの定番毒魚「ハオコゼ」

堤防でアジ・サバ狙いのサビキ釣りや、シロギス狙いのチョイ投げをしているとしばしばハリに掛かる定番の外道魚。成魚でも10cmほどと小さく、どこか可愛らしい顔つきをしているため、海釣り初心者が被害にあうケースが多い。

背、腹、臀（しり）の各ヒレに毒トゲを持ち、刺されると患部の腫れや痛み痺れといった症状が出る。その程度は人によっても異なるものの、長引くとその日の間は症状が続くこともある。

外見はナマズそっくり！　毒針を携えて夜の海を徘徊する「ゴンズイ」

ナマズにも似たキャッチーな顔つきと、茶褐色に白線が数本通った模様が特徴的なゴンズイ。雑食性でどんなエサにも食い付くうえに群れで行動する習性があり、一尾掛かると何尾も釣れ続いてガッカリ・・・。という経験をした釣り人は多い。夜行性で主に暗い時間帯に釣れるが、海底の砂が舞うなどして水が濁っているようなときは日中も釣れる。

鋭く頑丈な毒トゲを背ビレと胸ビレに持ち、刺されると痛みや腫れといった症状が起こる。場合によっては日を跨いで症状が続くこともあり、注意が必要。

海藻を食べ尽くすうえにヒレが超危険！　とにかく厄介な「アイゴ」

海水温の上昇傾向に乗じて関東北部や日本海にも生息域を拡大中の毒魚。海藻類を主食とし、その旺盛な食欲で新芽までも食べ尽くすことから「磯焼け」の原因とされている厄介な存在である。

ほとんどのヒレに毒を持つトゲが配備されており、釣り上げるとそれを逆立てるようにして暴れる。慣れた人でも不意に刺される被害も多発しており、ほとんどの釣り人がイヤな顔をしながら放流している。アジ・サバ狙いのサビキ釣りに掛かる10cm程度の幼魚でも、ひとたび刺されると数時間に渡って手が痺れたり、痛みや腫れが続く症状が見られる。

西日本では昔から食用として珍重されており、専門に狙うベテランも見られる。持ち帰る場合は、暴れないように注意しながらすべてのヒレをキッチンバサミなどで切り取ってしまうとよい。

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